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2006年5月30日 (火)

ゴトの一般的な対策

前日、来店したゴト師について少し書いてみたわけだけれど、イマイチまとまりがないので補足しておこうと思う。

というのは、捕らえて警察に突き出すには相当のリスクを背負うため、店としては被害を未然に防ぐしかないのだけれど、「じゃあどうやって防いでいるわけよ」という疑問が浮かび上がる。もちろんご存知の方もいるだろうけれど、万が一消化不良な気持ちになっている方のために、書いておきたい。

①セキュリティ会社に随時チェックをお願いする→パチンコ業者にも色々あって、台の取り付けをする会社や、メーカーさんなど様々な会社があるわけだけれど、中でも「セキュリティ会社」というものがある。体感器や不正ロムによる操作を予防する器具を制作し、また各台に取り付けてくれ、その上、定期的にゴト被害にあっていないかチェックをしてくれる会社だ。器具にも様々あるが、取り付けておくと、体感器・不正ロムの操作が「無効」になるという、ゴト師発見には繋がらないものの被害を防ぐ有益なものである。また、なぜ被害にあっていないかチェックしてくれるかというと…やっぱり肉眼ではわからないくらい、ゴト師は洗練された技術を使用してくるわけで、逆に言うと前日のような目立つゴトはかえって珍しいくらいかもしれない。よって後日談になってしまうが、「不正ロムがセットされていますよ」「体感器が使用されました」など、チェックをしてくれることによって、ホールはビデオテープを再びチェックし、ゴト師を洗い出すこともできる。

このような対策をとるホールは多く、もちろんウチの店もお世話になっている。パチンコパチスロ全台にセキュリティ会社の製品を備え付け、最低でも月に1回はチェックをしてもらっている。少しは安心してもいいのだろうが、それでも心配は尽きない。よって第二、第三の対策が生まれるわけである。

②店独自の器具を取り付ける→とくに吉宗のシマで、レバーにソケットがついていたり、呼び出しランプの側に見慣れない小さなランプがついているのを、ご覧になった方は多いだろう。もちろんこの類のものは前述のセキュリティ会社で販売もしているが、大型店などは独自に取り付けるケースも多い。レバーにソケットをつけることにより、体感器で使用されるピアノ線が巻かれぬようにするわけだ。また、ランプはおもに吉宗の不正な1G連防止に使用されている。たとえば、リミッターの5回以上連チャンが続いているようなら、点灯するといった仕組みだ。だが5回に合わせておくホールは少なく、むしろリミッター前の3~4回目に点灯するようになっているかもしれない。

③従業員に対策を教える→たとえば吉宗のシマには、1人が2人配置させて手元をチェックさせたり、灰皿を交換する際にピアノ線と手元が繋がっていないか、不自然にならぬよう手を伸ばしてチェックすることを教えたりする。また吉宗で多いのは、BIG中に1G連告知がされない姫BIG中のゴトなので、「●●番台、姫BIG中です」と随時事務所に伝えるよう指導するホールもある。もちろん前日のような、外国人(とくに東南アジア系)が来店した際や、キョロキョロと周囲を気にしながら遊技している客がいたらインカムで伝達したりと、ホールによって様々な対策を立てている。また有名な話では、両手を台にかけながら遊技する客をチェックするというのもある。

④従業員に接客を叩き込む→ゴトと関係ないだろ、と思われるかもしれないが、意外とそうでもないし、まぁ関係なくても悪いことではないので良いだろう。ゴト師、犯罪者の傾向に、「悪いことをしている人は、他人と目を合わしづらい」といった心理があるらしい。だから従業員に「お客様の目を見て挨拶しましょう」などと教え込んだりもする。また遊戯中の客におしぼりやドリンクを配布させ、即座に受け取れない客や、片手で不自然に受け取ったりする客がいないかチェックさせているホールもある。

③、④に関しては、絶対にホール従業員のチームワークがとれていないと不可能な内容で、たとえば数日前に書いた叔父の店などではムリな話である。つまり、どんなに稼動があり忙しかろうと、ランプ対応や巡回といった業務をしっかりこなせる従業員でないと、良い接客をしたり、ゴト師に目を光らせる余裕は生まれない。

ランプ対応が遅かったり、ホール従業員たちがバタバタしているような店は、ゴト師が狙いやすい店だ。営業中にマトモなチェックを入れる余裕も無いだろうし、とどのつまり役職たちも「ホールにかまっているヒマがない」と見られるからである。実際のところそうなので、気づかぬうちにゴト師が稼いでいたりする。

なぜ言い切れるかというと、やはり叔父の店での事実がある。叔父の店はいつも人手不足に悩まされ、従業員もランプ対応以外、殆ど教育もされていない。導入されたての北斗の拳に、ゴト師が着席し、台を開けて不正ロムを取り付けようとしていた。幸い周囲の客が従業員に耳打ちしてくれたので、被害は未然に防がれたのだが、お笑いなのは台を開けている真後ろを主任が通り過ぎていく映像が残っていたことだ。主任って、役職なのだが。

基本的にゴト師は、その行為に及ぶ前に店に訪れ、従業員が何名いるのか、どのような動きをしているのか、対策をとっているのか、客の入りは時間帯によってどのように違うのか、など様々なチェックをする。理想はこの段階で被害を防ぐことで、見慣れない客が打たずにフラフラしていたり、打っても周囲をキョロキョロしていたりすると、従業員がインカムで事務所に伝えるホールも多い。こうすることによって、しばらくの間、チェックを強化することができるからだ。だがバタバタしていて、秩序の取れないホールづくりをしている店は狙われる。そして知らぬうちに被害にあうのだ。

たとえセキュリティ会社お墨付きの器具を取り付けていようと、逆にゴト師がそれを凌ぐロムや体感器を所持していれば、ただ被害にあうだけなのだ。もちろんセキュリティ会社も大変素晴らしい対策を取ってくれるので、ある程度安心なのだが、やはりゴト師だって「対策済」だったりするわけだ。日々入念なチェックが必要なのである。

だからといって、もちろん従業員に捕らえさせようとすることはない。怪しい客がいたら、遠く離れたところから、インカムで伝達させるように教育するホールは多い。経営者側も、役職に捕まえろ!なんて言わない。本当に、何をされるかわからないからだ。発覚して神妙になるゴト師もいるが、基本的に何があっても逃げようとする人間ばかりなのだ。

たまに「不正行為に及んでいる方を見かけたら、お近くの従業員まで」なんて張り紙が店内や台の側に張ってあったりするが、むしろアレはどうかと思う。個人的に、見かけても客は何もしなくていいと思う。不必要な恨みを買う必要はないからだ。ホールは客の個人的な生活まで守ってくれないのだから、見て見ぬフリをしてしまって良い。そもそも、発見できないホールの責任であるのに、なぜ関係の無い客に協力を求めるのか不思議でならない。

逃げようとしたゴト師が店員を刺したり、捕まって怨念につかれた集団のひとりが店に放火したりと、捕まえたからといって特別いい話は聞かない。ホールの社員としては未然に防ぐことに心をくだいて、客は見なかったことにして良いと思う。それ以上は警察の仕事なので、だから風営法改正の前にこのような犯罪者を捕獲して欲しいのだと、昨日と同じ結論に達するわけである。

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