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2006年6月16日 (金)

パチンコ議員、勝訴確定

平沢勝栄衆院議員は三年に渡り、週刊新潮と争っていたことを皆さんご存知だろうか。もちろん各メディアで報道されていたので、既にご存知の方の方が多いだろうが、当ブログでも少し取り上げておきたい。

コトの始まりは2003年11月27日号の「週刊新潮」。ジャーナリストの上杉氏が、綿密な取材のもとに「平沢勝栄衆院議員が某パチンコ屋より、4000万円もの献金を受けた」という記事を掲載した。これを受けて、平沢議員は「名誉毀損である」とし週刊新潮を告訴。以後約3年に渡り、裁判が行われていた。

パチンコ屋の経営陣は基本的に、在日コリアン、つまり他国籍の外国人である。日本が誇る有名無実な法律の一つである、「政治資金規正法」では外国人が政治家にいわゆる投資することは禁じられているのだ。平沢議員がパチンコ屋より献金を受けたことが事実ならば、この法律にのっとり罰せられるわけであるし、そんな疑いをかけられた本人はまさに崖っぷち、「名誉毀損だ」と訴えるしかないのである。

そうして平沢議員は週刊新潮に一億円の損害賠償を請求した。創価学会とのトラブルなど、いつも忙しい週刊新潮だが、一審の東京地裁では平沢議員の敗訴となる。裁判長は「取材経過に関する筆者らの供述は具体的で真に迫る。記事は風聞の類を集めたものではない。真実と信じるに相当の理由がある」と判決を下した。つまり東京地裁では、「この記事は風聞の類(=ウワサ話)を集めたものではない」イコール「この記事はほぼ事実が書かれたものだ」と受け取ったわけで、平沢議員はパチンコ店より献金を受けたことが事実とされたのだ。

しかしそこで腹がおさまらないのが人間である。平沢議員はさらに東京高裁まで持ち込み、そこでなんと逆転勝訴する。新潮社が取材源を特定しなかったことなどにより、東京高裁では「どのような取材によって記事内容を真実だと判断したのかが明らかではなく、合理的根拠に基づいていることを裏付ける証拠がない」と判断され、新潮社が平沢議員に三百万の損害賠償を払うよう判決された。しかし、それでも裁判長は問題の記事を「具体的かつ迫真性に満ちたもので、相当程度の情報源からの取材に基づくものだとうかがわせる」と判決文で評価している点が面白い。

二審で負けた新潮社は、最後に最高裁までこの問題を持ち込んだ。ここまで記事が評価されていたのだから、勝訴する自信はあったのかもしれない。

しかし、6月15日に裁判長より下されたのは、新潮社側の上告を棄却する判決だった。つまり、平沢議員の勝訴が確定したのである。東京高裁での判決が有効とされ、新潮社より平沢議員に三百万の賠償金が支払われることになった。ちなみに議員は「謝罪文掲載」まで求めていたのだが、そちらは却下されている。

残念なことに、献金を暴いた(かもしれない)会社が、罰せられる対象であった人間に金を支払う結果となってしまった。そもそも平沢議員は「パチンコ業界より献金されている」と非常にウワサされている人物であったし、記事そのものの信憑性の高さを裁判長は認めているのだ。

それなのになぜこのような判決が下ってしまったのか。新潮社側があくまで取材元を明かさなかったため、東京高裁で「どのような取材によって記事内容を真実だと判断したのかが明らかではなく、合理的根拠に基づいていることを裏付ける証拠がない」と致命的な指摘を受けてしまったことが大きな要因だ。しかし、取材源を秘匿することもまた、民主主義的な人権擁護問題などに絡む、重要な行動であるから何とも言えない。非常に惜しいのである、新潮社。

もちろんこの他、オトナの事情とやらも絡んでの判決だったのかもしれない。パチンコ業界からの献金疑惑は、多くの政治家にかけられている。一人が発見されると、芋づる式にズルズル他の名前が挙がってきて、収拾のつかない事態になるのである。

消費税存続か否かをかけて、政治情勢が大きく揺れていた89年秋、当時社会党は土井たか子を中心に「消費税反対」を声高に叫んでいた。社会党は「北朝鮮は拉致に関与していない」などと妄言を吐くほど、北朝鮮や朝鮮総連との繋がりは深く、もちろん献金疑惑も十分にかけられている。当時自民党幹事長であった小沢一郎氏はここに目をつけ、社会党を落とすために議題として掲げるのである…が。

その頃発売された日刊ゲンダイを覚えておられる方もいるかもしれない。ワイドショーや国会でも騒がれた、「パチンコ業界献金リスト」を日刊ゲンダイがスクープしたのである。するとわんさと出てきたのが、社会党だけではなく、自民党政治家の名前だ。数人ではなく、数十人挙げられたのだから、小沢氏にとっては社会党を追い落とす材料にすらならない。いや、もちろんこの段階で小沢氏が「クリーン」であるかどうかは謎であるが、つまるところパチンコ業界から献金されている政治家を挙げていくとキリがないというわけである。

もちろんこの献金は今でも続いているだろう。例えば、学歴詐称で問題となった元民主党議員・古賀潤一郎を覚えておいでだろうか。彼は九州のパチンコ店より献金を受けたことを認め、罰せられている。ちなみに、彼の言い訳は「よもや外国人の経営者だとは思わなかった」……いや、それはないだろうよと誰もが突っ込みたくなる一言だ。

ただ政治資金規正法に触れぬよう、経営者が日本国籍を取得しているケースもあるだろうし、直接パチンコ店からではなく、日本国籍者の運営する別団体より献金する方法だってある。要は網をかいくぐってしまえばなんてことのない法律なのだ。

またここまでパチンコ店、と書いてきたが、献金疑惑は店だけではなく、各メーカーにも及んでいるわけで、ひいてはパチンコ業界全体より政界へ、まんべんなく献金されているわけである。

この国は一体何がしたいのだろう? 相次ぐパチンコパチスロ規制、風営法改正、共謀罪、朝鮮総連への強制捜査と在日コリアンの肩身が狭くなるような状況を作り、その上でしっかり献金は頂戴するわけだ。金さえあればいいのだ、という風潮を作り出したのは一体どこのどいつになるのだろう。

あるいは、百歩譲って、いいのだ。献金そのものは。しかしアシがつくような、ヌルイ地盤を持つ政治家ほど見っとも無いものはない。慌てて裁判に持ち込むような、器の小さな人間が衆院議員を勤めているのだ。大人としての腹黒さをもっと磨いてもらわないと、一人の国民として献金どころか税金だって支払いたくもない。

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コメント

おっは~ちゅう太さん
パチンコ業界に群がるのは議員を筆頭に極道の人(在日)も多い。平沢衆議院は元警察だしパチンコ屋とは当然繋がっていても不思議じゃないね。どの業界でも‘献金なし‘という訳にはいかないのが常識ですが、献金の額が大きいと問題だと思う。廻り回って泣くのは客ですから。

投稿: 白壁 | 2006年6月16日 (金) 05時43分

おはようございます^^/。
この記事は非常に興味がわきました。
平沢さん、結構政治家にしては単純でいいこと言うので好きだったんですが(笑)。
確かに器ちっちゃいですね^^;;。
ま、それは彼のよいところでもあるんでしょうが。

業界は在日が多いという噂は聞いた事があったのですが、もう15年くらい前だったからまさかって思っていました。

今までの記事で本当なんだと思いました。
ただ、個人的には、本人と会って気が合えば国籍は関係ないですが(笑)。
日本人と思っていた人が、実は在日2世?3世だったといわれたことあって、その後も仕事上でなかよくしてました。
ただ、私が会社をやめてしまったので連絡がとれなくなってしまいましたが^^;;。

最近よく思うのですが、国籍がどこであろうと、人のいい人も、逆に悪い人もいますよね?
あぁ、結局は人を見ないといけないんだと感じる事がよくあります。
悪い日本人も増えてきてますから(爆)。

投稿: じゅぁき | 2006年6月16日 (金) 09時33分

>どうもです、白壁さん。
そーですよねぇ、平沢議員ってメチャクチャ繋がってそうですよね。個人的には勝手に「一確」してます。いや二確かしら(笑)。
まぁ、献金はオトナの事情としても、お客の金が流れてるわけですよね。全部の店がやってるわけでもないので、何とも言えませんがやっぱり耳にしていい気持ちしませんね。私がよく打ちにいく店も、献金してるのかしら。
極道さんとの繋がりは、現在はどうなんでしょうね。交換所を店が運営できなくなってから(TUCゴールド景品が浸透してから)、随分隔たりができたらしいですが…。そういや、旦那ともそういう話してません。うーん、店によるのでしょうか…。

>じゅぁきさん、毎度です。
パチンコ業界の在日さん(笑)は、やっぱり現在もとーっても多いですよ。中にはマル●ンの会長さんのように、帰化する方もいますが、基本的にメーカーや店の経営者は、北朝鮮か韓国どちらかの国籍です。サ●ーの会長さんなどは日本人ですが(奥さんが在日さん)。
そんなこんなで、個人はともかく全体的には、未だに閉鎖的な業界です。最近は日本人の方が店舗経営や派遣会社、コンサルティング会社に乗り出したり、どこかの店の店長や役職に就いたりとソコソコ進出しているようですが…陰口を叩かれてしまったり、出世に響いたりと微妙にやりづらい状況のようです。まぁこれは仕方がないとも思いますが。

それに「在日さんの方が一緒に仕事しやすい」という純粋な気持ちもあるようです。朝鮮半島に全く愛着のない、在日三世の旦那ですら、「仕事に関しては、在日の方がなぜか話がスムーズに進むんだよなぁ」なんて言っています。営業だろうと業者だろうと、モノ言いがハッキリしている方が多いからだとか。曖昧な日本語表現を使用しない方が殆どなのでしょうね(笑)。

私も旦那と恋愛結婚(苦笑)した通り、まぁそこまで個人の国籍だとか生まれだとか、付録は気にしない性質です。仲良くなればどうでもいいです。酒が飲めれば満足です。
でも、在日さんの団体は苦手だし、嫌いです。要求ばっかりだし、何か押し付けようとしつこいし、鬱陶しいです。筋が通らない人や団体は好みじゃないので。コレは旦那も同じ思いのようで、「アンタ国籍どこよ」といつも突っ込んでます(笑)。


投稿: ちゅう太 | 2006年6月17日 (土) 01時36分

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