« パチスロ攻略マガジン、警告される | トップページ | 四万円負けたあとの会話 »

2006年8月20日 (日)

都遊連健全化センターによる広告規制

東京都遊技場組合連合会、略して「都遊連」という団体がある。いわゆる東京都にあるパチンコ屋全体の、大きな組合のようなものだ。基本的に都内のパチンコ屋殆どが、この都遊連に加盟している(というと何かしら意図があるような感があるが、半ば自動的に名が連なるようになっている)。この中に「健全化センター」という組織があり、裏モノや遠隔操作などの不正営業防止に務めている。皆さんお察しの通り、警察OBの方々が多数在籍している言わば天下り先だ。

昨今やたら厄介になった、ホールの広告・宣伝方法の指導もこの「健全化センター」が行っている。今年五月に改正された風営法にそって、具体的にどのような宣伝をすべきか、こまごまとFAXで指示するのだ。吉宗がちょうど撤去される頃――7月24日のFAXは例えば、このようなものである。以下、引用だ。重要な語句だと思われる部分は太字にしておいた。

●インターネットを利用しての広告宣伝

………インターネットの普及に伴い、ホール業界もホームページやメールサービス等で広告宣伝が盛んに行われ、宣伝形態も多様になっています。この結果、ホームページ、メールサービス等で特定の客に高設定台の提供をし、客寄せするなど、違法な広告宣伝が散見されるようになり、健全化センターにも多数の情報が寄せられています。これは、ホール掲示ポスター、折込広告等と同様に、著しく射幸心をそそる行為にあたり、風適法第16条、及び条例第7条第7項に抵触しますので、絶対に行わないようお願いいたします。

●イベントコンサルタント会社を利用してのイベントについて

大規模なイベントは、全日遊連と都遊協のパチンコ・パチスロファン感謝デーのみが行政に認められております。ところが、これ以外にイベントコンサルタント会社主催で……(略・高額商品や海外旅行チケットなどをプレゼントにするような)……過激なイベントを行っている店舗が散見されます。この様なイベントは、主催がイベントコンサルタント会社であっても、ホール内あるいはホールの営業敷地内(駐車場を含む)で行うイベントに関しては、遊技場に責任が及びますので注意が必要です。イベントコンサルタント会社は、契約が欲しいがために「この位の景品を出しても警察が認めている」或いは「都遊協が認めている」など言葉巧みに勧誘してきますので、内容をよく吟味して、不審に思った場合には、健全化センターにお問い合わせください。(引用、終わり)

――やれやれ。つまるところ、「メールでの高設定発表」も「イベントコンサルタント会社によるイベント」も禁止されているのである。イベントコンサルタント会社、と言われてもピンとこないかもしれないが、例えば「でちゃう!」のキック・ザ・シックスなどその他もろもろだ。

かといってどの店も全て従っているわけではないのはご存知だろう。特にメールでの設定発表、今でもコソコソと続けている店舗もある。どうやら微妙に地域差があるようだ。警察や健全化センターも各店舗のメールやホームページをつぶさにチェックしているわけではないので、ホールとしても”まだ”具体的な注意がないからと何とか上手くやっていきたいのだろう。

この地域による販促の差はなぜ生まれるのかというと、言うなれば各所轄警察のヤル気による。都内ではこの健全化センターがチェックをし、射幸心をそそると判断が下された場合の処遇は管轄の警察が決定する。基本的にホールにとってはどちらも煩わしい存在だが、確かに健全化センターが各店舗の販促物を厳しくチェックしているようには思えないし、販促物によっての営業停止処分など殆ど聞いたことがない。ただ、「5月に改正された風営法に違反してしまうと、処罰があまりにも厳しすぎる」ためにホールはこれらの意向に逆らうまいと順じているのだ。

けれども例えば、管轄の警察署に署長やその他の役職者が新しく配属されるなど、なんだか検挙率を上げたいと躍起になるような事態(もしくは時期と言うべきか)になった場合――悲しいかな、パチンコ屋などの風俗店は一番の的にされがちなのだ。深夜のパトロールや飲酒検問などを行うよりも、ずっと違法者の検挙手順が楽なのだ。何より時間も人手もかからないと効率的なのである。事件はホールで起きているんじゃない、違う所で起きているんだと個人的には思うが、これもまた仕事とされるのだろう。

なんだかヤヤコシイ感が否めない。どうせ規制するならしっかり取り締まればいいのに、と半ば自暴自棄な気分にもなる。広告規制の全国的な統一感が生まれていれば、今回の「パチスロ攻略マガジン」のような出来事も起きなかっただろう。彼らの行動は余りにも無知で許されざるものだが、「ホールで告知しても大丈夫なのでは」と思わせる事由があったということだ。処罰は大変に恐ろしい風営法だが――業界外の人間には、早くも形骸化したもののように見えたのかもしれない。

|

« パチスロ攻略マガジン、警告される | トップページ | 四万円負けたあとの会話 »

コメント

大規模なイベントは・・・

パチンコパチスロファン感謝デーも違法(行政が認めない)にしろよ~

だいたいどこからあの景品が出てるんだと
あんなんホールがちょいと細工すれば景品なんかちょろまかし放題だしねぇ。
あの景品が遊戯協会とやらから配布されるならまだしも
ホールが買ってる訳で
何処の誰に聞いてもファン感は「超絶ボッタ営業」って言うもの。
そりゃぁね、姉ちゃん侍らせて景品買ってってお金はとりあえずホールから出るんですから
客から毟り取る以外に道は無いのよ。それが当たり前。
ホールに責任はとりあえずは無いすけど。

なんちゃら連合とか協会とかが景品業者と
癒着して良いようにやるとか、天下り先の確保を
強固なものにするとか
所謂後暗い目的が無ければこんなものいらんでしょ?マジで。はい。

投稿: しげやん | 2006年8月20日 (日) 23時26分

最近のイベントの嘘の多さは確かに目に余るけど、うそじゃないイベントも確かにあって、やっぱりそこに休みが重なると(笑)。

そういえば昔はイベントなんてなくって、店を数件またいで儲けていました。
例のパンチくんのお店もそうだけど、情報入手=人付き合いだったから、コミュニケーション能力が問われました。
それって仕事でもきっちり生きてるので、今となっては助かります(笑)。

ところで、なんでこんなことになったんですかね?
きがつけば巨大産業ではあるんですが、警察の介入がつまるところ引き起こした事でもあると思うんです。
3号機のB物だって元を正せばパチンコのCRがでて大量に出だまがとれるから、スロの危機としてしかたなし(よくとれば)だったと思うんです。

どうせなら仕様であれこれではなくキャップ制で規制かければいいのに。
イベントのチラシ等も同じでしょ。

所詮は官僚の天下り。
計算はできても人の心は読めない(笑)。

投稿: じゅぁき | 2006年8月22日 (火) 10時40分

>>しげやんさん
毎度でございます。なんだかね、アレですよねぇ…イベントも広告も規制とは言いながら中途半端な感じがしますよね。
ファン感謝祭も違法にしちゃえばいいのに…いや別にあってもいいんですけど、それなら景品をたくさん用意するような、または事前に整理券を配るくらい人気のある大きなイベントは月に●回とか、年に●回とか…具体的な指針が欲しいですよね。

結局天下りしてきた官僚さんが、思いつきで仕事をしているようなものだから…規制したり注意を呼びかけたりしている内容も曖昧です。どうせやるならちゃんと仕事して欲しいものですよ、プンスカ。

投稿: ちゅう太 | 2006年8月22日 (火) 21時10分

>>じゅぁきさん
どうもです。情報入手=人付き合い、っていうの、共感しちゃいます(笑)。
パチンコ屋さんや雀荘、競馬場やウィンズって普段生活しているとなかなか会えないような方がいらっしゃりません? 社会人の方やちょっとダメな人(笑)、主婦やフリーターの方、会社を経営している人…自分が持っている立場と違う方ばかりで、お話しするのがとても楽しかったり。
こんな風に思うのは、私が学生だったからかもしれませんけどね(笑)。パチンコ屋さんや雀荘は、大学やバイト先の友人とは一味違う方々と出会える貴重な場所でもありました。
私は今仕事をしていませんけど、あの頃培った会話術(術というと、妙ですけど)みたいなものって…会社に入ってから役立った気がします。時折、自分が上手く人と付き合えてるか不安にもなりますけど(爆)。

しかしホント、なんでこんなになっちゃったんでしょうね。広告だとかイベントだとか…規制が入るのは百歩譲って(笑)仕方がないけれど、イマイチ曖昧で困ってしまいますし。うーん…。
バブル期あたりまでは、国はパチンコ業界を放置していたんですよね。それで、バブルで業界が盛り上がってきて30兆円産業とか言われてきて…コリャ大変だと警察の傘の下に置かれて、なんだか監察機関のようなモノが作られて、いいように天下り先になって…。

まぁお国がパチンコ屋さんを減らしたいことは間違いありませんよね。それは仕方がないことだし、旦那の仕事を否定したくはないけれどホイホイ誰もがギャンブルできちゃうような環境もおかしいと思いますし…。複雑なキモチになっちゃいますけど…。


投稿: ちゅう太 | 2006年8月22日 (火) 21時28分

>パチンコ屋さんや雀荘、競馬場やウィンズって普段生活しているとなかなか会えないような方がいらっしゃりません? 
確実にいますよ(笑)。
競馬は理論派、パドック派、勘派いろいろありますが、当たれば嬉しいし、応援してる馬が勝ってあたれば嬉しさ倍増(笑)。
その手助けだったり、足をひっぱたりされて楽しかったです^^;;。

パチはまさに店の情報ですね。
オカルトでも、どの台がどうだとか、調子はどうだとか、羽根物だとこの台は一日調子いいとか、ストロークで右だといいとか・・・。
そういえば右打ちで打ち止めしたなぁ(笑)。

そういった情報の引き出しをなぜか持ってる人と、あてにならない人もいたけど、これもまた人間なんだと思いました。
私はよく鶴瓶に似てると言われ、それが幸いでよく話しかけられました(笑)。

例のおせっかいおばちゃんは、もともと息子が私と偶然同い年で
「若いのに遊んでばっかであかんで!」
って話しかけられたのがきっかけ(笑)。
まぁ、コンピュータの勉強はやってましたから、大丈夫だよって^^;;。

おっと横道失礼しました^^;;。

イベントのでちゃうってマイホールで前やってましたが、そういえばここ数ヶ月やってないですね・・・。

そうそう警察官僚が天下り先をやっきに探してるときにちょうど30兆産業として注目されはじめたから、
「じゃぁ、ここに天下り機関つくっちゃおうよ」
と決まったなんて話を聞きました。
まぁ冗談だろうと思ってますが、JRAが削減対象になった頃だそうです。
しかも顧問の先が先輩で埋まっているからなんて話も・・・。

それにしても天下りなくなりませんねorz。

投稿: じゅぁき | 2006年8月23日 (水) 09時17分

>>そういった情報の引き出しをなぜか持ってる人と、あてにならない人もいた…
そうなんですよねー!! 雀荘でもそうでした(笑)。麻雀の奥深さを教えてくれるような方と、ただ自分の打ち方や理論を話すのが好きな方と。
どちらも面白かったのですけど、本当に色んな方がいるなぁとしみじみしました。楽しいですよね。
おせっかいおばさんの存在は、特にありがたいです。雀荘にも似たような方がいて、そうそう、「ちゃんと勉強しなさいよ」と似たようなことを仰っていました(笑)。でもホントにそういう方、好きなんですよ…憎めません。人によっては敬遠されてしまうのでしょうが、田舎から出てきた娘としては、母性めいた優しさを感じてしまいます。

それにギャンブルって、本人の普段隠している部分がチラチラ見え隠れしますよね。いろんな方の、裏かもしれない部分を垣間見れた気がします。
だから…と言うのも妙ですが、私は麻雀の際、何があってもポーカーフェイス、感情を揺さぶられず、揺るがない自分を持っている人が好きでした。好きな男性ができたらとりあえず雀荘にひっぱって行きましたから(笑…それで先々を考える、と…)。
旦那とはフリー雀荘で出会ったのですが、理想通りの姿勢だったので「この人となら」とお付き合い、結婚をしたわけですが…いやー、まさかこんなにスロットに弱いとは思いませんでしたよ(涙)。想定外ってヤツです。

…って、私もなんだか話がソレちゃいましたね…ごめんなさい。

天下りするくらいなら、天下り自体を「まぁしょうがないか、頑張ってくれたし」と国民が内心素直に認められるような状況でやって欲しいです。今の状況で天下りされても…立腹するばかりです。官僚と呼ばれている方々ですら、個人の生活しか重んじていない気がします。

投稿: ちゅう太 | 2006年8月23日 (水) 20時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« パチスロ攻略マガジン、警告される | トップページ | 四万円負けたあとの会話 »