« 都遊連健全化センターによる広告規制 | トップページ | トゥームレイダー・演出画像と動画 »

2006年8月22日 (火)

四万円負けたあとの会話

今日は旦那と外へ飲みに出かけた。
午後から私も旦那も、スロットを打っていた。打ちに行くと基本的に別行動をとるので詳しい立ち回りはわからないけれど、とにかく旦那がストレートで四万近く負けたと落ち込んでいた。数千円で特定役解除に恵まれた私は番長で三千枚ほど出していた。別に二人合わせればプラスなんだからいいじゃない、と励ましてみたものの、ノーボーナスで四万も飲まれると相当気落ちするらしく、「もういい、とにかく酒でも飲もう」と彼はヤケになっている。まぁ、何となくそんな気分になるのもわかるし、酒の誘いを断る理由なんてどこにもないし…飲みに行ったのだ。

ずっと昔から通っていた焼き鳥屋で、ひたすらビールを飲んだ。そこでは焼き鳥は塩味、店秘伝とやらの辛味噌をつけて味わう。これが美味しくて、出会った頃から月に一度は二人で飲みに行く。

あんたホント最近負けてるねぇとか、ダメだねぇと揶揄したり、いい加減オマエも弁当箱取りこぼすのヤメろと注意されたり、たわいもないスロット話に花を咲かせていたのだが。

ふと、在日コリアンの話題になった。
「そういえば、Kさん韓国籍になったんだ」旦那が酒で顔を赤らめながら言う。Kさんとは、旦那がまだ幼い頃から店を手伝い続けてくれている在日朝鮮人だった。旦那に釘を教えてくれたのもその方で、私達の親といってもおかしくないくらいの年配の方だ。
もともとは在日朝鮮人だった。在日コリアンの中でも、韓国籍であるか朝鮮籍であるか神経質に区別する方がいて、Kさんはその典型だった。私が個人的に深く会話をしたことはないけれど、旦那からは「朝鮮籍であることにしごくこだわっている、在日コリアン二世」と聞いている。例えば同じ在日コリアン同士でも、誰それは民団系(いわゆる韓国籍)だから馴染めないとか、雑だけれど国籍の根深さを感じさせるような…人間の区別をしてきた方だった。そんなKさんが韓国籍である旦那一家の抱える店を、なぜ手伝い続けてきたのかはわからないけれど。

「そうなの? なんでまた」
「オレだって聞けたら聞くけど…まぁそんなもんなんじゃないの、オレ達にとったら国籍なんて。二世の中でも変わる人間がいるってことだね」
「でも朝鮮籍から…韓国籍なんだね」
「うん、これも典型的な行動なんだけれど…少なくともオレの周りの朝鮮国籍の人間は、国籍を変えるとき、すぐに日本国籍にしない。まず韓国籍に変えるんだ」
「へぇ」
「もともと韓国籍の在日の人間は、アッサリ日本国籍にしたりするけれど…朝鮮籍から日本籍へ、って人は聞かないな。まぁそういう流れなんじゃないの? 少しずつ馴れていくというか…」
「そっか。それにしてもKさんがねぇ…」
「いや、国籍は韓国にしても、日本で所属する民族団体は朝鮮総連にするって言ってた。総連と民団を区別して、人を見る姿勢も相変わらずだしね」
「そんなKさんがなんでまた」
「知らんよ、そんな在日二世の思いなんか」旦那は在日コリアンの抱える、ちょっと重苦しいような連帯感が嫌いだ。嫌いだからといって自分から切り離せるものではないことは理解していても、面倒だからとすぐ拒否しがちなところがある。「そんなことより、オレの四万負けを心配してくれ」

それから焼酎をひたすら飲んだ。頭の後ろが熱くて重い。関節のふしぶしが軋むような痛みもあって、泥酔してしまったのだなぁとぼんやり思う。こうして書いていても、焦点が合わない。
けれども何となく心に残った。今日書いておかないと、忘れてしまう気がする。Kさんは何を思って韓国籍にしたのだろう。よくわからないけれど、ひょっとしたら彼の拠り所となる祖国は、北朝鮮や韓国ではなくて、朝鮮半島そのものなのかもしれない。ただそれでも、朝鮮総連への帰属意識は強いのはなぜだろう。酔っ払っているせいもあってか、ますますよくわからないけれど、何となく複雑だなぁと、旦那が忌避してしまいがちな気持ちはよくわかるなぁと、思った。

明日は最後の4.7号機・トゥームレイダーの展示会。二日酔いで試打ができなくなってしまわぬよう…もう寝よう。

|

« 都遊連健全化センターによる広告規制 | トップページ | トゥームレイダー・演出画像と動画 »

コメント

こんにちわ、ちゅう太さん!
だんなさんの気持ちがよくわかります^^/。
凹むんですよね、大枚負けると(笑)。

在日の方の世代GAPもいろいろあるんでしょうね。
特に日本は情報が入ってきやすい国ですから、どれが本当か自分で見極めないといけない。
だから選択肢も増えてくるんでしょうが・・・。

祖国ではない国で暮らすというのがなかなか想像がつきません。
しかも、望んできたわけじゃないので複雑ですよね。

こういった実情ってなかなか知らない事ばかりです。

>明日は最後の4.7号機・トゥームレイダーの展示会。二日酔いで試打ができなくなってしまわぬよう…もう寝よう。
展示会で寝ないで頑張ってきてください!

私はどうやら夏バテ気味です(笑)。

投稿: じゅぁき | 2006年8月22日 (火) 11時04分

最近の旦那の弱さは目に余るものがあります。遠目で見ていると立ち回りも雑なんですけどね…(涙)。
それですぐ飲みに行こう、とヤケになってるので困りますよー。。。いえ私もそうなんですけどね(笑)。ひたすら打ってもBIGはおろかボーナスさえ引けず、いつの間にかお財布がカラに…なんて日、ありますよね…へこみます…。

>>祖国ではない国で暮らすというのがなかなか想像がつきません。
>>しかも、望んできたわけじゃないので複雑ですよね。
そうですね…でも、望んで日本へ出稼ぎに来た一世の在日コリアンもたくさんいます。旦那の祖父・祖母もそうです。人身売買で日本に流れた方も多いですが…Kさんがどちらなのかは聞いていません(き、聞けません…)。
韓国併合当時の朝鮮半島って文明も教育も非常に遅れた、アジアの未開地だったんです。近代化の進んだ世界情勢についていけなかったし、民間人は仕事もろくになかったし…で日本へ働きに出る方が多かったと…。
ちなみに朝鮮半島に教育制度など近代的な制度・政治機関を普及したのは日本で、良くも悪くもその歴史があって今の朝鮮半島があるのですが…光と影の部分、どちらも受け入れるのは難しいですよね。

自分が祖国だと信じている国があるのに、他の国で暮らさねばならない状況は私も上手く想像できません。
特に在日の方は、日本に愛着がある故に悩んでしまうのか、日本での待遇が悪いと感じているから苛立つのか、北朝鮮や韓国との政治関係が芳しくないために怒るのか、イマイチはっきりしないのです。
混沌とした気持ちを抱えながら祖国以外の土地で暮らしていくのは、苦痛かもしれませんね。明治からアメリカに移民した日系人の方々はどんな気持ちだったのでしょうね…彼らは望んでアメリカに発ったわけですが、日本名や日本語を守る努力はしたそうです。
心のどこかで日本に後ろ髪をひかれていたのに、日米戦争が起きてしまって…。

ただ、今住んでいる土地や国に対する感謝の気持ちは忘れたくないし、在日の方にも忘れて欲しくありません。今の日本は十分、在日の方に優しいと思いますし…。
スミマセン、まとまらなくなっちゃいました。毎度申し訳ないです…。

P.S.夏バテって辛いですよね。貧血気味でクラクラしますし…。食欲も湧きませんし…。そんなときは、ざる蕎麦です!! 胃を冷やしすぎるのはよくないのですが、食べるとスッキリしますよー。お大事に…。


投稿: ちゅう太 | 2006年8月22日 (火) 21時55分

>光と影の部分、どちらも受け入れるのは難しいですよね。
正直言って、光も闇も両方あったんだから、どちらか一方の論理だけで押し通すとどうしても矛盾しちゃうと思うんです。
もし韓国の文化で”受け入れる”というものがあればここまでこじれなかったでしょうね・・・。
というか、いろいろ調べると”受け入れる”文化って日本独自みたいで(笑)。
取り入れる文化はどの国もあるんですが。

>彼らは望んでアメリカに発ったわけですが、
これは前にTVで特集やってるのを見て、考えさせられました。
彼らが言うには、当時の情勢では開戦はしかたないけど、もし違った選択があたったならと思ってたそうです。
ただ、自分たちがアメリカにいる以上は土着民としての誇りも大切にしたいと。

相当苦労していたみたいです。
一度祖国に帰りたいのに帰れない辛さを聞くとなんともいえません。

>そんなときは、ざる蕎麦です!! 
あぁ、ざる蕎麦もいいですね!
じつはその日素麺にしちゃいました^^;;。

投稿: じゅぁき | 2006年8月23日 (水) 09時04分

どもです、じゅぁきさん♪
>>光も闇も両方あったんだから、どちらか一方の論理だけで押し通すとどうしても矛盾しちゃうと思うんです。
その通りですよね。しみじみ…。
それでも、何と言うか…こういった部分では、韓国も日本も論理的というより感情的にとらえている気がします。私も心のどこかで感情的になっている部分があるのは否めません。
どちらも冷静に…冷静に、というよりは一つ一つの事実をありのままとらえる姿勢を、失ってはならないのでしょうね。

アメリカ移民の日系人さんのお話で、山崎豊子「二つの祖国」という小説が新潮文庫から刊行されています。展開はヤケにドラマチックですし、文章も雑な感があるので…リアリティに欠けるかもしれません。
でも非常に感情移入しやすい物語でした。様々な立場の日系人、アメリカ人がいて、もちろん物語を盛り上げる鬼畜な登場人物もいます。それでも基本的には誰の意志も間違っていない気がして、解決が見えてこない救いのない話でした。

民族や国、宗教の絡んだ問題は正解がないので難しいですね。唯一ある正解としては、誰も死なず、悲しまない状況を作り出すこと。でもその方法が見えてこない(見えてきても、図らずも様々な事情により実現できない)のが…残念でもあるし、面倒で疲れるし、腹立たしいことでもあるし…。

ちなみに。
私のウチは今夜、そうめんです(笑)。


投稿: ちゅう太 | 2006年8月23日 (水) 20時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 都遊連健全化センターによる広告規制 | トップページ | トゥームレイダー・演出画像と動画 »