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2006年9月20日 (水)

秘宝伝に思うこと

先日書いた「裏モノ・秘宝伝の詳細」に対して沢山のアクセスがあって我ながら驚いてしまったが、改めて秘宝伝は人気機種なのだな、と実感した。確かにp-worldによると、本機の全国設置率は番長・北斗SEに次ぐ全国第三位の位置にあり、その数値たるやなんと83.6パーセント。秘宝伝を設置していないホールは約二割しかないのだ。

過去の記事を読んで頂ければお判りだろうが、旦那の店もこの少数派に仲間入りする可能性があった。吉宗撤去後の後釜として発売された本機だが、試打してみたところ可もなく不可もなく、インパクトに欠ける台のように思われた。チャンス目成立からボーナス放出期待の高まる高確ゾーンへ移行し、連チャンもある…こういったゲーム性自体は悪くないのだけれど、当時はモード方式の新機種の発売が続いていたのでホールとしてはテーブル方式の新機種を求めていた。つまるところ時期的なニーズに応えられていなかった。それでいて奥ゆかしさのカケラもないリール制御、キャラ立ちもしていなければストーリー性もない演出……とてもじゃないが打ち手を魅了するようなエッセンスは見当たらなかった。

特に試打した当時は解析を知らなかったため、似たようなゲーム性のアラエボと同じ末路を辿るのではないかと危惧すらした。ひたすらレオンなる少年の後ろ姿を睨み続け、退屈な遊技に耐えられなくなるお客が目に浮かんだ。
けれどもゲーム性はアラエボと似たものでありながら、短所をしっかり削った作りになっていたのだ。アラエボは単チェリーの出現率が低い上に、谷垣氏が自民党総裁になる確率よりも低い高確移行率という辛すぎるゲーム性が、お客のマトモに立ち回るヤル気を削いでしまった。秘宝伝はアラエボの爆発力に劣るものの、チャンス目出現率は設定1でも1/78程度と1/100を切っている。ボーナス放出や連チャンの鍵を握る特定役の出現率をアップさせることにより、お客の親しみやすさを少しでも誘う仕様となっているのだ。

かといって私の秘宝伝に対する「つまらない機種」という印象は特別変わらない。吉宗や番長の出来が非常に完成されていたため、余計に見劣りしてしまうのだけれど、それにしたってキメが粗すぎる。吉宗や番長は打つ人間の好みによって多様な立ち回りが生まれたが、本機に限ってはそのようなことはないと思う。いつ何時も打ち手がちょっと夢を見られるような…ちょっとしたスパイスにもどこか欠けている。リール制御にも演出にも、秘宝伝ならではの独特の世界観、一貫性は見受けられない。

このような機種が全国第三位の設置率を誇る、この現状を悲しくも感じる。結局皆、打つ台がないのだ、と思う。どうしても秘宝伝じゃなきゃダメなんだといった、お客からしがみついてしまうような魅力は特別ないのだけれど、北斗SEは腐っているし、他に打つ台もないし…といった流れで稼動しているのだろう。もちろんファンもいるのだろうが、初代北斗や吉宗のファンよりもかなり少ないはずだ。より多くのスロットユーザーを虜にするような、受け皿のない機種なのだ。

誰からも愛されるような名機がそう簡単に制作できるわけもないし、秘宝伝はつまらないけれど、大都技研そのものをけなすような気持ちにもならない。ただ、設置率ランキングだの人気ランキングだのに目を通していると、漠然と「今はこのような機種しかないのだなぁ」と淋しくなってしまうのだ。

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