「アンフェア」の何がアンフェアか、って
9月下旬だったろうか。関東ではフジテレビで再放送がされていたドラマ「アンフェア」。他局ではワイドショーなる井戸端会議が繰り広げられている時間、フジテレビでは主演・篠原涼子さん演じるオンナ刑事(雪平夏見)が、謎多き事件を次々と小気味良く解決していくサスペンス・ドラマが放映されていた。
日常ではその時間帯はまさにご飯で膨れた腹を抱えながら、掃除に勤しむべきものだった。けれども、ある日とりあえずテレビとつけたが最後、夕方までハラハラドキドキ、寺島進さんカッコいい…とうっとりする時間となってしまった。ちなみに既に放送終了となっているので、現在はやはり膨れた腹の重みに耐えつつ掃除をしたり、先だって亡くなった愛鳥の片割れの世話をしたりしている。
※ご注意…ここから先はストーリーに関する話題です。ネタバレもありますので、万が一「今DVD観てるんだよ!! 先を言わないでくれよ、わぁー」と耳を塞いでおられる方は、ご遠慮した方がよろしいかと思われます。そしてストーリー全てをご堪能の後、「へえ~」とお手元のへぇボタンを20回押して下さい。ムリは承知です。
篠原涼子さん演じるオンナ刑事・雪平夏見は、署内検挙率ナンバーワンの敏腕刑事である。黒のロングコートをまとい、髪をなびかせ颯爽と歩く姿が素敵で、ハンサムな魅力あふれる女性だ。プライベートでは大酒飲み、部屋はちらかし放題と、一般の理想とされる女性像とは異なるかもしれないが、ガサツでありながらも仕事ぶりは立派で、オトコマエな美しさを体現したヒロインだ。
その彼女が解決した一連の事件、それらは自らへの「復讐」が目的であったことにたどり着く。一体誰が後ろで糸を引いているのか、復讐の動機は何か…謎につつまれた真犯人はドラマ最終回に現れる。
サスペンス・ドラマのお約束「意外な展開」通り、真犯人は主人公・雪平の舎弟分でもあり相棒でもあり、彼女とプラトニックな愛情関係にもあった瑛太演じる安藤だった。彼は5年前、パチンコ店で起きた殺人事件の犯人を射殺した彼女に恨みを抱いていたのだ。
パチンコ店殺人事件の犯人は未だ17歳の少年だった。彼と安藤は新宿のコインロッカーに捨てられていたいわゆる”コインロッカーベイビー”で、ともに施設で育ち、中学卒業後はともに一部屋のボロアパートに住み、苦楽を共にした兄弟のような間柄だった。いずれパチンコ店の従業員を数人刺殺することになるこの少年は、頭のキレる安藤を進学させるために18歳未満であるにかかわらず、パチンコ店で働き始める。
しかし親もなく未成年の少年を、パチンコ店は冷遇するのだ。給料の未払いがその一例なのだが――度重なる嫌がらせにしびれを切らした少年の同居人・安藤が、せめて少年に給料を支払ってくれと懇願した際、暴力で返されてしまう。このままではいけないと、泥沼の生活を洗い流すかのように、少年はパチンコ店の従業員を数人刺殺する。
犯行に及んだ少年が最後に店長を人質にとった際、現場へかけつけたのは雪平刑事だった。彼女は「私の目の前で人を殺させない」と、今にも店長の首にナイフを突き刺す勢いの少年を――射殺するのだ。殺人犯といえども安藤にとっては兄弟ともいうべき少年。なぜその生を奪ってしまうのか、と雪平刑事への恨みが募り――復讐へと思い至ったのだそうだ。
そうして安藤は勉学に励み警察学校を卒業し、標的とも言うべき雪平刑事に近づき一連の事件の黒幕的存在となるのだが――これらは最終回で明らかにされる。
……なんじゃそりゃ、である。
一体何がなんじゃそりゃ、って、パチンコパチスロ歴の長い方や、パチンコ店で就業経験のある方などはピンと来られるだろう。パチンコ屋が18歳未満の少年を雇う状況はまずあり得ない。黎明期のパチンコ業界ならまだしも、「アンフェア」はここ数年に時間設定されたドラマである。警察の管理下に置かれ、不正行為に喧しくなった状況で店が少年を雇うなど、あるだろうか。給与未払いなどもってのほかではないだろうか――いまいちリアリティに欠けたエピソードなのだ。また仮にこういった状況があり得るにせよ、読者のハテナが入り込む隙間は過分にある。未成年で保護者不在の経歴が邪魔ならば、少年が詐称してしまえばよいことだし(詐欺罪にあたるが…パチンコ屋が一介のバイト店員の身元調査をすることも殆どないだろう)、パチンコ屋でのバイト料よりも新聞配達のそれの方が割もよければ、ずっと健全である。他の仕事を選べばよいのだ。
さらに私がお茶を噴いた場面は続く。
自らが犯人であることが露見した安藤は、最後の始末をするために少年が事件を犯した現場であるパチンコ店へ向う。あのとき少年が殺すに至らなかった店長に、復讐するためだ。
どこのパチンコ屋を拝借したのか不明だが、ずいぶんキレイな駐車場つきの大型店である。安藤は自動ドアが開くなり颯爽と入店し、カウンターへ一直線。赤いチョッキと白いブラウスの制服に身を包んだ、ボブカットのカウンター嬢に「店長は?」と一言。カウンター嬢が「三階の事務所です」と即答すると、安藤は裏の階段に回りツカツカと向う。
……って身元も確認せずに、なんでアッサリ事務所の場所を教えるんじゃ。いや、百歩譲って考えてみれば、カウンター嬢が「どちらさまで…」と尋ねた瞬間、安藤が警察手帳を見せる、この手間を省いた作りとなっているのかもしれない。でも、なんだか、やっぱりリアリティーがない。パチンコ屋はお客を呼び込むために開放的な雰囲気を作り出しているけれど、その実、舞台裏を決してオープンにすることはない。訪ねてくる方々は基本的にアポイントメントが必要で、仮になければ店側の人間と相応の信頼関係が必須である。また飛び込みの営業など、突然の来訪者に対しては必ず会社名・芳名を問い、インカム等で店長など役職の人間に伝達するのが――カウンター及び店内業務に携わる従業員の役目なのだ。
さらに、だ。
三階の事務所の扉を見つけた安藤は、素早く扉を開け事務所に入り、店長を見つけるや否や――銃を構える。
……って、いまどき事務所にカギをかけないパチンコ屋があるのだろうか。
パチンコ屋の事務所は営業の核ともいえる部分で、書類やら、パチンコパチスロ台のカギ、設定キー、あらゆるデータの詰まったパソコンなど、様々な重要なものが置かれているわけだが、何よりも売上金を保管した金庫があるのだ(中には金庫のみ別室で厳重に管理する店もあるようだが)。現金が商売道具といっても過言ではないパチンコ店が、現金を管理する部屋にカギをかけないなんて状況は現実的ではない。
どのようなカギによって施錠するかは多様だが、暗証番号を打ち込むことによって開錠されるようなデジタルロック、IDカードによる認証キーなどが一般的に利用され、その管理は非常に厳重である。店によってはバイト・ホール従業員に暗証番号を教えずあるいはIDカードを持たせず、限られた人間しか自由に入室できないよう対処されているところもある。また上記のカギの上に、また高性能なカギをかけるパターンもある。方法は店によって異なるのだが、ともかく、パチンコ屋の事務所は突然の来訪者が入り込めないよう、防犯対策が厳重になされているのである。
その事務所に簡単に入室した安藤が、いくら復讐に燃えようと――なんだか私は萎えてしまった。展開的に、殺人犯の少年の勤務先が何もパチンコ屋でなければならぬ必然的な事情も感じられなかったし、せっかくの最終回だというのにツメが粗い仕上がりで、少し残念な気持ちにもなった。もちろんこのドラマには原作(「推理小説」河出書房出版社・秦建日子著)があって、その舞台設定がどのようなものなのか読んでいないから判らないのだけれど――たとえ舞台設定が、パチンコ屋の防犯レベルが甘い頃であったにせよ(そんな時期があったのか微妙だが)、ドラマ版の時間設定に合わせた現実感を醸し出して欲しかった。痛快なドラマであっただけに、もったいない。
…と屁理屈をこねていると、我ながら「テレビに向って話しかけている寂しい人間のようだ」と、ちょっと情けなくなったのでストーリーに対する素直な感想も書こう。萎えてしまったものの、初回から最終回に至るまでのハラハラドキドキは本物であったし、なんだか物悲しいストーリーだった。最終的に、ヒロイン・雪平刑事が安藤を射殺するのだが――瑛太演じる安藤は見事な好青年で、神経が張り詰めたヒロイン・雪平をしっかりと癒していた。身近な人間が実は…、なんてストーリーはいくつも存在するし、登場人物の誰かに深く感情移入して楽しむような作品でもなかったが、それでも誰か救われた存在がないと視聴者としては雑然とした切なさを覚えてしまう。強いて言えば、ヒロイン雪平の娘である女の子が――口がきけなくなってしまい、通常時は筆談でコミュニケーションをとるのだが――僅かにコトバを発するようになったことが、ラストに用意された救いなのだろうか。
また別の見方をすると、警察官がいとも簡単に銃を取り出す姿が目立ったドラマだった。まるでアメリカのそれのようで、そういった意味でも日本的な現実感は欠けていたのかもしれない。ただ、ストーリー上はあくまでも人を殺傷しようとする人間に向けた、緊迫した状況でのものであったし、むしろ現実にこういった状況では警察官も銃に手をかけても良いと思う。近頃、ナイフを振り回す異常者が、近づいた警官三人を切りつけるという事件があった。異常者に対しまず職務質問を始めた警官(巡査部長)も警官だが、桜の代紋を背負った人間に対する畏怖が失われた昨今、彼らが近づいたからとて未然に防げる痛ましい事件も少なかろうし、何より危険の最前線に立つ自らを守る必要がある。銃の存在感がいかほどか、威力はどれほどか、それによるさらなる痛ましさは想像するしかないのだが、警察官は犯罪を抑止するとともに自らの身も守らねばならない。厄介で気の毒な、それでいて立派な職務であるが、彼らの身あってこそ犯罪は防がれるのだ。いま少し、保身を考えてもいいのではないかと――特に現場の警察官に対し、思った。パチンコ業界に寄生する天下り警察官僚は、知らんが。
アルゼ関連会社エレコが久々に発売する5号機「サンダーVスペシャル」。言わずと知れたサンダーVの5号機版後継機であるが、左はその筐体写真である。
コチラはオリンピアより11月26日に発売される「めぞん一刻」の筐体画像。筐体画像のみで、具体的なシステムやボーナス確率は未確認なのだけれど、なんとなく可愛らしいので載せてみる。
ヤマサがネオフルーツチャンスと同時に発売する「WBAR-BIGWAVE」。どうでもいいのでわざわざ筐体画像を貼る必要も無いのだけれど、せっかくネオフルーツチャンスを紹介したのだから、ある程度まとめておこうと思う。
年末に発売されるヤマサ「ネオフルーツチャンス」のボーナス抽選システムをご紹介しよう。昨夜お伝えした段階では、CHANCE図柄が揃った際、ELビジョンにてデジタル演出が発生するだろうとか、いくつか予告があるだろうとか、相当曖昧な内容だったので、本機に関する具体的な情報を望む方へ少しでも参考になってくれると嬉しい。
北電子「アイムジャグラー」の受注受付がどうも今月16日より開始されているようだ。それに伴い、僅かばかりの情報が入っているので掲載しておきたい。