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2006年11月18日 (土)

じゃん球、ってどうなのさ

じゃん球、というタイプの遊技機をご存知だろうか。古くから存在するマシンなので、馴染みのある方も多いかもしれない。パチンコでもスロットでも、もちろん麻雀でもないのだけれど、スロットメダルを投入し、レバーでパチンコ玉を弾いて、決められたゲーム数内に麻雀のルールにのっとったアガリ形を作れば、それに応じたメダルが払い出しされるという……三種のゲームが織り交ざったものだ。
現在、サミーがこのじゃん球の開発に精力的で今年八月には「ドリームジャンベガスZ」というじゃん球を発売し、今月上旬には型式名「自己中心派」というじゃん球を検定通過させている(おそらく、麻雀マンガ家として著名な片山まさゆき先生の代表作とのタイアップだと思われる)。

このじゃん球、千円使い切るのも難しいほど低投資で遊ぶことができる。通常メダル3枚など1秒もせぬうちに飲み込まれてしまうのに対し、現在導入されている「ドリームジャンベガスZ」は1ゲーム遊技するにあたり、3枚のメダルで11回玉を弾くことができるのだ。簡単な遊技の流れを以下に説明しておこう。

①メダルを3枚、投入口へ入れる
②左手にあるBETボタンを押すとゲームスタート。
③液晶画面に麻雀牌が並ぶのでまず一枚、アガるために不要な牌をボタンで選び捨てる
(さながらゲームセンターに設置されている麻雀ゲーム機のように、麻雀牌の並んだ数の分だけ、つまり14個のボタンが中央にある)。
④右下にある発射レバーでパチンコ玉を弾く。玉が盤面上または下にある、それぞれの入賞口に入った図柄が加わるようになっているため(麻雀っぽく言うならばツモってくる形となるため)、役作りに必要な牌を狙う。
※玉の打ち出しは基本的に11回。その間にアガることが出来ると、アガリ形に応じたメダル払い出し(3~30枚)が行われる。
麻雀のルールに準じたものであるものの、使用されている牌はピンズ、マンズ、字牌、ソーズの一九牌である。また無論、カンやポンなどは不可能であり、あくまでも所謂「面前手」を狙わねばならない。
※リーチをかけることも可能。テンパイ(あと一枚特定の牌が加わることによりアガリとなる形)時に右手にあるリーチボタンを押せばよい。つまり、リーチのみでアガることもできる。

従来、スロットである程度のメダルを一度に獲得するために打ち手が出来ることは、データチェックなどで設定を推測すること、ストック機などでは現在の回転数から期待収支を考慮すること、あるいは小役を取りこぼさぬよう目押しを徹底すること、ひいては祈ることなど、基本的に台の外側から攻めることしかできなかった。大当たりは台内部で決定されるものであるためである。
しかし、じゃん球で決定されるものはスタート時に並べられる牌と、一定のゲーム数といったルールのみで(その他強いて挙げるのであれば後述するBIG役などだが)、メダルを獲得するために打ち手が要不要を選択できる。敢えて打ち手が介入できない決定事項としては盤面の釘調整だが、こちらは「目に見える」設定であって内部のものではない。なんだかどうにも釘の具合が悪いようなら、打たぬという選択肢もあるのだ。

また、ゲーム開始時に14枚の牌が並ぶ際、液晶画面に「BIG役」「CHANCE役」が表示される。それぞれ指定された役を見事作り、アガると次回より「BIGゲーム」あるいは「CHANCEゲーム」が開始される。
BIGゲーム中は、盤面右にあるPLAYゲートに玉を打ち込むと中央アタッカーが開放され、そのアタッカーに玉が入賞すると液晶画面で好きな牌、つまり今回アガるべく必要な牌を自由に選択することができる。もう一度BIG役に指定された役を、この間は手軽に狙うことも可能だろう。
またCHANCEゲームとは――CHANCE役をアガった場合、このゲームに突入するか否か決定できるのだが、突入した場合――開始時にアガリ形の牌が配られ、自ら1枚捨て、テンパイに戻す。その後、盤面右のPLAYゲートに玉を入賞させ、中央アタッカーに5回以内に打ち込めば、BIGゲーム同様液晶画面から好きな牌を選択し再びアガることができる

BIG、と名がついていても百数十枚のメダルが一挙払い出しされるわけではないのだが、地道に継続させることによってそれなりのメダル獲得が可能なので嬉しいシステムではある。ただ、BIG役などに指定される役はとてもじゃないが11ゲーム以内にアガりづらいものだし、そもそもPLAYゲートやアタッカーに玉を打ち込むというのも、釘によっては簡単ではないので、これらは意外と難儀な「大当たり」であることに注意して頂きたい。

……と、このようなゲーム性なのだが、なんとなくでもご理解頂けただろうか。

実は最近、この「ドリームジャンベガスZ」に触れたのだが、ウワサには聞いていたもののどのように遊技するものなのか、一瞬戸惑ってしまった。先ほど「パチンコでもパチスロでも、無論麻雀でもない」と述べたが、逆にそのような機種がパチンコ屋に設置されていることに違和感を抱いた。ゲーム開始にはメダルが必要だというのに、打ち出すのはパチンコ玉、選択するのは麻雀牌と、三種のゲームが中途半端に混合していて、それでももちろん楽しめるのだけれど、いま少し一本化されたゲーム性なり雰囲気なりが欲しかったと――パチンコパチスロ、麻雀を嗜んだ人間としては感じてしまう。まぁ今となっては新タイプのゲームなので、仕方がないのかもしれないが。

また、麻雀に親しみのない方にとっては、やや困惑しかねないゲーム性である。このドリームジャンベガスZでは、液晶画面でお嬢さんがアガリに向うための牌をナビしてくれるのだが、遊技してみたところお嬢さん方がナビする牌は必ずしも11ゲーム以内という制限の中では効率的でない。むしろ、打ち手が自由に不要牌を選択できるという利点がこのゲームを支えているというのに、お嬢さん方のナビに従わねば進めないというのはその利点に若干反している気もする。

ただ、非常に低投資で遊べる。まさに遊びである。現在のパチンコパチスロは紛れもなくギャンブルだが、このじゃん球はゲームセンターでゲーム機と戯れるのと似ている。いや、ゲームそのものと言ってもいいかもしれない。例え少なかろうと金を投資するところまではギャンブルと同様だが、大当たりを成立させることによって目的とするものが金景品ではない感がある。金景品を狙おうと思えば無論狙えるのだが、どちらかというと、よしコレをアガろうとか、ココを狙おうとか、あぁハズしちゃったとか、最終的に獲得するメダルより、あるいは現在のパチンコパチスロよりも、ゲームの過程を味わえる仕様である。

こうしてみると、じゃん球とは低レート化が望まれているパチンコパチスロ業界のニーズに応えている上、打ち手が楽しみつつ、メダル獲得に今まで以上に介入し楽しめる、という利点を備えたマシンだ。もちろん現在のパチンコパチスロに馴れた私や多くのユーザーにしてみれば、やたら違和感を抱いてしまう新タイプのマシンなのだが、少なくともパチンコ店内でメダルなどを使用した低投資遊技が可能となる。店内での時間つぶしには最適である。

様々な厳しい規制が布かれ、そう遠くない未来に業界は縮小するのではないかと危ぶまれている昨今に、このようなマシンが開発されていることは必然的な流れかもしれない。個人的には今後パチンコ屋は町のゲームセンターのような存在になると考えているし、それでいいとも思うし、だからといってパチンコパチスロの所為は簡単に忘れられるものではないのでレートを変更するとか、それにそった遊びやすいマシンが開発されて欲しいという願いもあるのだが――少なくとも未来に着眼し、古きよき昔のあるいは新タイプのマシンを開発しようとする、サミーの心意気は決して負に結びつくことはないだろう。どこかからのお達しがあるのかもしれないが、行動に移しているという結果がサスガである。

ちなみに残念ながらと言うべきか、このじゃん球は現在日本全国で数店舗しか導入されていない。調べてみたところ、「有楽町DUO」「やすだ西池袋6号店」「やすだ八潮店」「ピーアーク銀座」「ピーアーク綾瀬」「P-PORTプレゴ自由が丘店」の六店である。有楽町DUO店では8月より試験的に導入されていたという。ほとんど東京の店ばかりだが、気になる方はぜひ触れてみてはいかがだろうか。これまでとは異なる逸楽にふけることができるかもしれない。

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コメント

どうもです♪

じゃん球・・・いいですよね!私も最近存在自体を知ったのですが、麻雀とパチンコの両者を愛する私からすると・・・素敵すぎです^^
是非1度打ってみたいですね♪設置店を見る限り、友人の家からそんなに遠くないホールもあるみたいなんで、そのうち暇をつくって行って見たいと思います!

パチンコやスロット意外にもホールに置ける「新しいモノ」を作ろうとしたり、その存在を手探りながら探していくというのは、とても素晴らしいことだと思います。ホントにこういう努力こそが、業界の未来を創造できるのだと私は信じています^^

投稿: セイジョージ | 2006年11月20日 (月) 01時07分

ジャン球は打ったことありますね。
ジャン球とかアレンジボールってかなりまったりしたマシンですよね。
ちなみに?サミーは過去にジャン球をリリースした経験を持つ
数少ないメーカーの筈。

投稿: shigeyan | 2006年11月20日 (月) 10時26分

じゃん球は非常に興味あるのですが、いかんせん遠出(一時間以上)かけてお店を探さないとないんですよね・・・。
やり方もそこそこ知ってるけど、実際にやった事ないからイメージがわかないです(笑)。

それにしても、そんな低投資で遊べるならやってみたいです。
ゲーム性も麻雀そのものより二人麻雀の手配のようだし。
ちゅう太さんの言うように、3つのゲーム性。
興味はそそられるけど、時間がいかんせんないorz。

すっごい昔は府中にあったのですが、結局やらずに帰った事があります。
10年くらい前ですが・・。
今は店がなくなりできなくなりました^^;;。

サミーはじゃん球を開発する事で、きっと何かを得た結果、次々と新しい仕様を作り出していると思います。
1.5号機からずーっとそうですし、まだマイナーメイカーだった頃からサミーファン(?)だったので、これからも頑張って欲しいと思います。

きっとこういった積み重ねが花開いた獣王や北斗につながったんでしょう。
でも、激出しだけでなく、オールバーみたいにハネスロだしてくれないかなぁ・・・。

投稿: じゅぁき | 2006年11月20日 (月) 10時40分

こんばんは、セイジョージさん♪
セイジョージさんも麻雀お好きなのですね、よかった~♪
……って、なぜわかりませんが、よかったと思います(笑)。

私も麻雀大好きなんですよ。もう随分ご無沙汰なんですが、
学生時代はそれはもう狂ったように打っていました。
すっごい負けましたけど。いやもうビックリするぐらい。
麻雀さえ打っていなければ買えたものが、沢山あります。。。
でも面白いんですよねぇ…。またどっぷりと打ちたいんですけど、
なんせスロットよりも時間がかかるので…さすがに結婚して
しまうと難しいのが残念です。
旦那も麻雀好きなので、一緒に行きたいのですけどね。
お仕事もあるし、甘えん坊のインコもいるし。。。残念。

じゃん球は、麻雀ゲームらしいのですけれど、
ちょっとパチンコっぽいです(笑)。
なんと申し上げればよいのやら。。。
メダルの増え方が本当にマッタリしているので、
人によっては物足りなく感じてしまうでしょうけど、
麻雀がお好きならきっと楽しめますよ♪
ぜひぜひお試し下さい♪

投稿: ちゅう太toセイジョージさん | 2006年11月21日 (火) 04時26分

どうもです、shigeyanさん。
アレンジボール!! 聞いたことあります。
でもどういうものか全くわからないんですけど…。。
申し訳ありません。
それでも、じゃん球同様、マッタリがウリであることは
どこかで聞いたことがあります。

そうそう、サミーって確か、90年代にじゃん球を
リリースしているんでしたっけ…? 違っていたら
申し訳ないんですけど…。
ネットを色々探っていたら、なんだかそのようなことが
どこかに書かれていたので…。
面白いんですけど、不思議なトコロに目をつけましたよね。
払い出しはメダル、パチンコ玉を弾いて
ルールは麻雀にちょっと似てるモノ…なんて、
一体どなたが考案されたのでしょう?
すごいアイディアですよね。

しかし、じゃん球を打っている間は
パチンコ屋にいることを一瞬忘れました(笑)。

投稿: ちゅう太to shigeyanさん | 2006年11月21日 (火) 04時30分

どもです、じゅぁきさん♪

私もちょっと買い物に出たときに、たまたま見つけたので
打てました(笑)。あまり買い物をするような場所でスロットは
打たないのですが、ちょっと待ち合わせまで時間が空いて
しまったので…
時間が空くと、とりあえずパチンコ屋へ入ってしまうのは
スロッターの悲しい性なんでしょうか。。。(笑)

でも、恐ろしく低投資で遊べましたよ~。ビックリです。
2時間ほど時間を潰せればよかったのですが、
千円ですみました!!
デジハネでもサスガに千円では無理でしょうから…
これには驚きです。
スロットやパチンコを「打っている」という実感は
あまり湧かなくて、そういう意味ではちょっと物足りない部分が
あるのですが、それでも…驚きの投資金額(笑)。
確かに「うーん、西が欲しいぞ!」と狙いつつ弾くのも
なかなか興奮しましたし。
面白いですよ。
もっと浸透するといいですね。
まだ日本に六店舗ほどしかないなんて、ちょっと悲しいです。

サミーは常に、もっともっと先の未来を想定している感じが
よいですよね。だからヒットマシンを次々と送り出せるの
かもしれません。
そのサミーがハネスロを手がけていないってことは、
ウケないと思われてるのかしら??(笑そして涙)
私もハネスロ打ちたいですよー。
ぜひどこかのメーカーさんに制作して欲しいですよね。


投稿: ちゅう太toじゅぁきさん | 2006年11月21日 (火) 04時46分

90年代なのかなぁ?
数年前までは小倉の駅前に行けばジャン球はいつでも打てました。
アレンジボールは新世界のとあるパチンコ店でしか打ったこと無いですが
楽しいですよ。
マッタリです。換金というよりお菓子を取るとかそういう感覚です。

投稿: しげやん | 2006年11月22日 (水) 17時48分

確か、じゃん球で検索すると90年代に発売されたような文句があったので、てっきりそうなのかと思ったのですが…
どうなのでしょう。。。申し訳ないです、わかりません。

お菓子を取る、ってなんだか懐かしい響きですね。
私がまだ幼かった頃、叔父さんがパチンコ好きだったのですが、
遊びに行くと「んじゃお菓子とってくるわ」といなくなり、
一時間後にチョコをくれました(笑)。
今にしてみれば、単純に打ちたかっただけじゃ…と思わなくもないのですが(笑)。

じゃん球もわりと「お菓子をとる」マシンですよね。
どうせなら払い出しはメダルではなく、パチンコ玉でいいんじゃないかなぁと思うのですが…その方がちょっとザクザク感が味わえますし(笑)。

今まで、自分が負けてて「旦那待ち」しているときは(涙)、
5号機やデジハネで時間つぶししていたのですが、
じゃん球があれば一番いいのになって思います。
意外と熱中している自分に驚きました(笑)。

投稿: ちゅう太toしげやんさん | 2006年11月24日 (金) 05時17分

じゃん球の歴史は記憶によれば古いはずです。
確か村雨ゲージが衰退して、TVゲームに人気が集中し、パチンコが全然はやらなくなった頃に麻雀の要素を入れようとしてできたものだったと思います。
だから80年代にはあったような気がします。
(サミーのページ調べたら1981年に雀球でてました)
ただ一部の熱狂的なファンを除いてはやらなかったと・・・。

アレンジボールは今でも浅草にあるのかな?
スマートボールのお店に10年ほど前にありました。
確か花やしきの近くです。

アレンジボールのコインを変形してでたのが昔の爆発台エキサイトやアレジンです。

結構歴史調べるの好きで、ネットはこういった時に本当に便利です。
そこでジャン球の事をちょこっとしらべると面白いページ見つけました。
http://www.asamiryo.jp/book45.html

これによると役物形式で手打ちがあるという事は70年代前半にすでにあった事になります。
1975年くらいに電動式が女性専用台になったのを記憶してます。
親父に連れられて行ってましたから、幼い時に(笑)。

こうしてみると、もっと詳しい事が知りたくなってきた^^;;。
その前に一度、この古いのやってみたい。
パイがくるってめくれるっていうの(笑)。

投稿: じゅぁき | 2006年11月24日 (金) 09時57分

すごい! リンクして頂いたページ覗かせてもらいましたが…めちゃくちゃレトロですね。こんなに昔から、パチンコと麻雀を絡めた機種が開発されていたとは…意味不明に感激(笑)、そして興奮です。感激と言うと、ヒデキを思い出しますね、どうでもいいですね。

今、ゲームセンターにあったらちょっと嬉しいですよね。ゲーセンって、ちょっと古めのパチンコパチスロが設置されていますけど、どうせならこれぐらいレトロでレアなものがあると…嬉しいです。ごく普通のスロットマシンがゲーセンにあっても、どうせならホールで打ちたいなぁという気分にもなるし、実際ホールで打てるものもありますし…むしろ今となっては新しいものに見えるような、昔の機種に触れられると嬉しいです。
ゲーセンに設置してくれませんかね…無理でしょうけど。。。

しかし、こうしてみると、じゃん球もじゃん球で、進化したんですね…。今のじゃん球ですら「ちょっとレトロでいいな♪」なんて感じるんですけど、まだまだ良い感じの、あったわけですね(なんじゃそりゃ。。。)。
でも昔のじゃん球は、メダルを利用していなかったらしいので、そこだけは戻して欲しいなぁ、なんて願います。。。

投稿: ちゅう太toじゅぁきさん | 2006年11月25日 (土) 01時36分

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