« 明日はいいことがありますように | トップページ | 科学忍者隊ガッチャマンとその他の新機種 »

2006年12月12日 (火)

ううん、泣いてないよ…

日曜日なので多少の混雑は予想していたけれど、まさかこれほどとは思わなかった。大したイベントも開催されていないのに、秘宝伝や北斗SE、番長といった大量設置機種はほぼ満席。その他、巨人の星Ⅲや銭形、ジャグラーにバラエティコーナーも大盛況で、全体的に空き台を見つけることが難しいくらいだった。ひょっとしたら皆ボーナスを貰う時期だったのかもしれない。確かに通常営業時でも高設定が期待できる店ではあるのだけれど、休日だからといって満席寸前になるほど人気がある店でもないし、特にこれといったイベントが開催されていないというのに大盛況な理由を考えると――それくらいしか思い浮かばなかった。

何はともあれ、空き台も殆どないくらい稼働率が高いとき、大概私は負ける。例え高設定があちこちに投入されているような大型イベントの際であろうと、稼働率が高ければ十中八九、私はいつも負けているのだ。空き台が少ないため台選びの選択肢も少なくなってしまうし、台移動もしづらい。また空いている台の殆どが、設定が低そうだったり、あるいは天井狙いもできないほどの回転数だったりする。そんなとき、ヒマだからと暴走して乱れ打ちしてしまったり、他の近隣店に足を運んで乱れ打ちしてしまったり……とにかく、原因は私にあるのだけれど、私の中では「人が多いと自分は負ける」という意味不明なジンクスが作り上げられている。

困った。

よくわからないが旦那は旦那なりに台選びをして打ち始めているし、私は「今日も負けそうだなぁ」と思いながらとりあえず店内をウロウロしていた。ウロウロしながら、美容院にでも行こうかな、とか、マッサージにでも行こうかな、とか店から出ることも考えていたのだけれど。

一台、気になる鬼浜を見つけた。鬼浜も他機種同様、空き台がその一台しかないほど大人気だった。やれやれ、どうせ空いてるっていうことは大ハマリ後、連チャンもせず128ゲームでヤメられているのだろうなぁ……と期待もせずデータをチェックしてみる。

すると――朝イチ、420ゲームほどでBIG放出後、3連。その後380ゲームほどでBIG、再び3連。またその後は250ゲームほどでREG放出、300ゲームほどでBIG放出。現在、320ゲームで放置されていた。ちなみにスイカ確率は1/200ほど。

鬼浜のスイカ確率は設定推測のポイントとしてはまぁ、大事な部分なのだろうけれど――これで散々負けてきた私は、とりあえず1/200でもいいか、という気分になっていた。そもそも前任者の方が取りこぼしていたのかもしれないし、それに何よりも現在のところ、この台は一度も深いハマリに達していないのだ。もちろんきちんと連チャンモードに移行してもいるのだから、まぁ、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。何にせよ、「設定6かも」なんて安易に楽観視するのは危険だけれど、「設定1ではないかもしれない」という希望を捨てるのはちょっと早いだろう。というわけで、着席した。それに現在通常モードに滞在していたなら、一万円ほどでボーナスを引ける可能性も高い。

すると嬉しいことに、480ゲームほどでREGが放出される。

……320ゲームから480ゲームまで回して、その上REGでドコが嬉しいんじゃ、という疑問を感じられた方……どうかその、厳しいツッコミを飲み込んで頂きたい。三日で十万近く負けたあとは、打ちたいと思いつつも両替機と対峙することすら怖くなるのだ。「設定1ではないかもしれない」とか「一万円ほどで引けるかも」なんて希望を捨てずに台選びをしても、このとき頭のドコかに、「絶対天井だって。いつもこんな風に台を選んで天井いってたでしょ。絶対絶対何があろうと天井だって」という思いがこびりついて離れなかった。期待を込めて打っていたつもりではあったけれど、内心ではひどく悲観的な思いが強かったのだ。だからこそ、たとえREGであろうと480ゲームで初当たりが引けたこと、このラッキーに感謝なのである。誰に感謝かって……もちろん、前任者の方へだ。ありがとう。誰だかわからないけど。

なんて知らない誰かに感謝しながら、REGを消化していた頃――目がヒリヒリと乾くのを感じた。

久々に打ちに行くと、ほぼ必ずといっていいほど起こる目の乾きだ。裸眼視力が0.1もない私は普段、コンタクトを愛用しているのだけれど、久々にパチンコ屋へ足を踏み入れるとなぜかいつも目が乾き始め、泪目になる。店内の空気が暖房で乾燥しているせいかもしれないし、あるいは周囲から漂ってくるタバコの煙に過敏に反応してしまうのかもしれない。なんだか、とにかく、空気が目に染みるのだ。ヒリヒリと目に痛みを感じながら、目が充血していくことがわかった。痛い。アイラインやアイシャドーが崩れぬよう気を遣いながら、目を少し押さえる。
それでも久しぶりに打ちに行けば毎度のこと、対処に慣れているつもりでいた。ドライアイ用の目薬を点した後、放っておくのが一番いい。前回も数週間ぶりのスロットだったのでこのヒリヒリに見舞われたのだが、目薬を点して普段どおりに振舞っているうちに充血もすっかり引いていた。

REG消化後、1ゲームも回さずすぐ、目薬を点すためトイレに駆け込み――その後、通常通りに打ち始める。連チャンしてくれるといいなぁと心の中で祈りながら。

すると8ゲームでBIG放出、その消化中も「コウヘイ、タイマンだぁ」と主人公・リュウジは絶好調。仁義なき戦いもしっかりモノにして、再びBIGが揃った。一体誰がココに座っていたんだろうお礼を言いたいなぁとか、私でも連チャンできるんだなぁとか、心の中では様々な喜び、感謝の気持ちが湧いていたのだけれど。

私の頬は泪で濡れていた。

め、目が痛い……。

ハンカチで目を押さえながら、BIGを消化する。一体どうして目がこんなに痛むのだろう。目が熱っぽく真っ赤になって、泪がたくさん溢れてくるのがハンカチ越しにわかる。目薬を点せばいつも通りだったはずだというのに、なぜ、一体どうして、こんなに目がヒリついてしまうのだろう。こんなとき、みんな、不親切だ。隣でもくもくと打ち続けるお兄さん、あるいはボーナス消化中のおじさん、通りすがりの人、誰でもいいから――「どうしたの」と聞いて欲しい。そうしたら「目が突然ヒリヒリして痛くて泪が出ちゃったんです」と説明できるのに。悲しかったり嬉しかったり、とにかく感情が昂ぶって泣いているわけじゃないんだっていうことを、みんなに証明したい。でもできない。お願いだから誰か聞いてください、誰か、誰か……ってこれ何、パチンコ屋の中心で泪を叫ぶ、なんて何のパロディにもならないしつまらないし、もうとにかく恥ずかしい。

私はめちゃくちゃ動揺していた。それでも――ボーナスは連チャンし続ける。嬉しいのやら悲しいのやら、といった言葉がこれほど身に染みたことはない。ハンカチ片手に目を押さえながら、懸命に消化してようやく連チャンが終了した頃には――三千五百枚ほどメダルを獲得していた。

か、勝った。

一刻も早くそこを立ち去りたかった私はすぐに交換し、店を後にした。旦那には「ちょっと本屋に行ってくる」とメールをし、実際本屋に向ったのだけれど、道すがら全く情けない、と顔から火が出る思いを噛みしめて歩いているうちに――泪はひいた。瞳に冷たい空気があたって、気持ちよかった。それでもまだ、恥ずかしさの余り動悸はおさまらず、顔はちょっと火照っていた。

帰宅後、旦那に打ち明けると彼は大笑い。それは見たかった、様子を見に行きたかったとニヤニヤしていたのだけれど、本当にたまったものではない。せっかくあれだけ連チャンできたのに、全く楽しむことも、興奮に身をゆだねることもできなかった。ちょっと悔しいし、あの光景を思い出すと今でも恥ずかしくて体が小さくなる。まさか、ツッパリハイスクール・ロックンロールを泣きながら聴くことになるとは露ほども思わなんだ……とほほ。

|

« 明日はいいことがありますように | トップページ | 科学忍者隊ガッチャマンとその他の新機種 »

コメント

流石、お見事ですね。
やっぱギャンブルは勝ってこそ価値があるし
多分、その状況で負けていたら精神的疲労感も凄いよね。

確かに私もシマの稼働率が高いと勝つ事に関しては厳しいです

大当たりした台番の欠番号の裏を見極め追うスタンスなんで....

投稿: 白壁 | 2006年12月12日 (火) 05時18分

おはようございます、白壁さん。

そんな、お見事じゃないですよー(涙)。
本当に恥ずかしくて、参っちゃいました。。。
それになんだか、高設定を掴んだと言うより
ただのラッキーだったような…
高設定の可能性もありましたけど…。
もう設定云々よりも一刻も早く立ち去りたくて、
ヤメちゃいました。
今思うとちょっと勿体無い気もするのですけど、
ホンットーに恥ずかしかったです(涙)。

とほほ…。


投稿: ちゅう太to白壁さん | 2006年12月12日 (火) 06時51分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 明日はいいことがありますように | トップページ | 科学忍者隊ガッチャマンとその他の新機種 »