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2007年3月17日 (土)

花より男子が終わりました。

ちょいと照れくさくってみっともない話を書くが、ウチの旦那はああ見えて――図体は人一倍デカくて大食いで、頭はアステカと食いタンドラ1でしかできていない、つまり腕っ節だけよさそうなアホなんだけれど、甘えん坊である。未だにオーストリアとオーストラリアの区別もおぼつかず、「新陳代謝」が「●ん●ん男爵」(一部自粛)に聞こえてタマラナイという、涙が出るぐらいのアホなのだけれど――甘ったれで、素直で可愛いヤツなのである。

昼も夜もいつも不定期な時間に働いて、社長である義母にどやされることもあれば、仕事のデキそうな若手社員に「な、何やってんスか」とツっ込まれ、愉しみの設定打ちも低設定が噴いたり高設定が不発だったりとマシンの気まぐれに頭を抱え、オーナー同士のお付き合いに参加してみれば"在日話"でウンザリし、コンビニでちょっとタバコを買おうと車を止めたら一瞬で駐禁をくらい……それはそれは、日々お疲れで帰宅する。

とは言え、旦那はあまり仕事の多くを私に話さない。仕事に関して話すことは、今日は赤だったよとか、営業が来たよとか、そんな大まかな出来事ぐらいで、例えば「ナニがどうしてとってもダルい」といった愚痴を具体的に言うことはない。この辺、私とは全く違う。私たちがまだ彼氏彼女の関係であった頃、当然私は働いていたわけだけれど――「ったくもー、タナカ(当時の上司)が下ネタばっか言ってウザいの!!」なんて生ビールを飲みながら、私はよく旦那にこぼしていた。その頃から旦那は、会社や人物に焦点を絞って、いかに自分がイヤな思いをしたかこと細かく相手に説明することはなく、愚痴らしい愚痴を口にすることはなかった。せいぜい「昨日は入替が朝まで長引いてダルい」ってなぐらいだった。

今でもそうなのだけれど、まぁ旦那が一体どういったモノが嫌いで疲れるか、今日はイヤなことがあったのかぐらいは、なんとなく顔色だとか表情だとか口調で想像がつく。それに私も言われないことは特に聞かない性質でもあるし、むしろ私が旦那に自身の今日一日を話したくなってしまうので、自分から旦那のそれを訊ねることはない。

旦那は疲れたり憂鬱な気分を味わったりすることが日々色々あるのだろうけれど、決してそれらを言葉にすることなく自分の中に留めて――こう書いてみると、いかに頭が悪かろうと殊勝な男のようだし、まぁ実際そうでもあると言えなくもないかな、なんて我ながら思うのだけれど――それでもやっぱり、甘ったれの小僧なのだ。

「ねぇねぇ」帰宅して一息つくと、毎日必ず、絶対に旦那は言う。「頭ナデナデして」

毎日必ず、昼夜問わず、帰宅して靴下を脱いでお茶かビールを飲んだら絶対に、じっと小動物のようなひたむきな視線でもって「頭ナデナデ」をせがむのだ。

「あんたの頭、重いからヤダ」なんつっても、日々働いてくれている旦那に労わりの気持ちがないわけじゃない。ソファーにもたれた私の膝に置かれた、重いくせにカラッポの頭を撫でる。パチンコ屋の澱んだ空気を浴びてきた旦那の髪は、整髪料と入り混じってとてもベタベタしているし、ただでさえ彼は脂性なのだ。額の生え際のあたりなんて、妙にしっとりテカっていてとても触れたモノじゃないのだけれど――まぁしょうがない。実家の愛犬の毛づくろいをするように掻いたり撫でたりしながら、私はボケっと視線をテレビに向けてビールを飲む。時折、「また人が殺されちゃったよ」とか「深夜放送って最近つまんないね」なんて話しかけると、「そだね」「ホント、そだね」とぽつぽつ返事が返ってきて――しばらくすると返事はなくなり、下を向けば寝息を立てている旦那がいるわけで――本当に甘えん坊だ。

毎日のことなので、つまるところ、日課だった。

ところが、もうなんだか、ここ何日間はどうしても、どうしても、私ってば――思うところがあって、「頭ナデナデ」をする気分になれなかった。別に旦那と喧嘩をしたとか、気に入らないことがあったとか、もちろん彼に対する有難い思いがなくなったわけではなくて、その辺はいつも通りなのだけれど、どうしてもこみ上げてくる新たな思いが、「頭ナデナデ」を拒否してしまうのだ。

「頭ナデナデして」――旦那はいつものように、おねだりしてくるのだけれど。

「ねぇ」

「ん?」

「頭ナデナデをしたくないわけじゃないんだけどさ」

「うん?」

「アンタの頭ナデながら、この間、ふと思っちゃったんだよね。『このまま撫で続けたら松本潤くんか、小栗旬になればいいのに』って」

「えっ…」何それ、と言わんばかりに旦那は目を丸くする。

「土曜日に花より男子の総集編みたいなのやってたでしょ? あれ観てたら、もう、たまんなくなっちゃったよ。あの二人、やっぱ良いわ。『ごくせん』の頃もよかったけど、花より男子でも眩しすぎる。っていうか、カッコよすぎ。やばい。しかもカワイイ」

「………」絶句する旦那。

「ねぇ、なんでアンタは松本潤じゃないの? 小栗旬じゃないの?」

「……そ、そう言われても……その……」

「あたしゃ悲しいよ」

私は本当にこのとき、それはそれはもう深々と溜息をついた。以前にもブログで、松本潤・小栗旬の両者がなんだかとても可愛らしくってしょうがない、若い人たちが恋愛にひたむきになる姿っていいもんだなぁ、と書いたけれども、総集編を観てどっぷり浸かってしまった今、"いいもんだなぁ"から"カッコいい"に気持ちが豹変してしまったのだ。

「この脂っこい頭を撫でてるうちに、松本潤に変わればいいのに…」――私はしみじみと、そんな気持ちになっていた。

「え、でもさ、その…」旦那は申し訳なさそうに言う。「俺だって、よく見れば、松本潤とまでは言わないけど、小栗旬ぐらいには似てるように見えてくるんじゃないかな…」

「小栗旬、ぐらい? はぁ? ぐらい、ってナニよ。アンタ、ナニ言っちゃってるの?」

「いや、その」

「小栗旬ぐらいって言うならね、さっさと小栗旬になりなさいよ! バカ!!」

最後の「バカ!!」が効いたのか、旦那は必死に言い返す。

「なんなんだよぉ。そりゃ俺も小栗旬好きだよ。『ごくせん』の小栗旬は特にサイコーだったよ。カッコいいと思ったよ。でも花より男子の小栗旬なんて、ただの、ヨン様ルックしてるだけじゃん!!」

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……そうかも。

い、いや、それでも。

「そんなの関係ないの、どうでもいいの!! とにかく私は悲しいんだから、放っておいて!!」

「ナニが悲しいんだよ…」

「アンタの全て!!」

……なんて入れ込んじゃって、旦那は二日ほど「頭ナデナデ」のおあずけをくらったのだ。いやー、申し訳ない。その後はどうしてもナデて欲しいのか、一個千円もするスィートポテトや長蛇の列ができる鯛焼きであるとか、手土産を携えて帰宅するようになった。

「なんか、近頃、ハードル高いよ…」ポツリと旦那は呟いていた。

そんな花より男子も最終回を迎え、これまでドラマを逐一チェックしていなかった私も夜十時にはテレビに噛りついていた。ヒーロー・道明寺司くんの野性的なガキ臭さを見事に体現している松本潤くんがステキだったのはもちろん、なんだかこう、心の一番キレイで純なところをやたら刺激してくるストーリー展開で、気持ちがやたらと上向きに、明るくなる。こういうのを若返った気分になる、というのかもしれない。原作とは異なる展開に、「あれれ?」と首を傾げてしまうこともあったけれど、それはそれでハラハラドキドキできた。そして何より、このドラマって――出演されている方々を始め、製作者側の楽しさが伝わってくるのだ。もちろん実際の現場を見ているわけでもなんでもないのでただの想像なのだけれど、なんとなく製作者側のチームワークの良さを彷彿とさせるし、ドラマのホームページを覗いても丁寧に作りこまれていて、作品への愛情や愛着を感じさせられてよかった。製作者側のテンションって、意外と視聴者にも伝わるものなんだろう。

あぁ、終わっちゃったな。もう観られないんだな――とほほ。ちょっと寂しいけれど、現実に戻って、また旦那の頭でもナデるか…。

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コメント

どうもです^^
いやー、何だか今回の内容はいいですね♪
何がいいのかと聞かれても具体的にお答えすることはできないんですが、とにかく何か良かったんです^^;
私の幼い頃から付き合いの長い友人が近々結婚するんですよ。それも2人も。
私は結婚願望は完璧にゼロなんですが、結婚っていいもんなのかもなーと、そう思える内容でした^^

それと、ちゅう太さんが花より男子に夢中だったというのは失礼かもしれませんが、少し以外でした^^;
ちゅう太は私の中でスゴイしっかりした方というイメージが強いので、あの手のドラマは見ないのかと勝手に思ってしまっていたのかもしれません(汗)

きっと旦那さんの外見と甘えん坊とのギャップもステキなんだろうなーと、そう思えて仕方ありません^^

投稿: セイジョージ | 2007年3月18日 (日) 04時24分

こんばんは、セイジョージさん♪

>>結婚っていいもんなのかもなーと、…
結婚っていいもんかも、って仰って頂けて、なんだか私も上手く説明できない嬉しさがこみ上げちゃいます(笑)。は、恥ずかしいんですけど、少し。。。

幼い頃からの仲良しさんがご結婚ですか♪ おめでとうございます。おめでたい話題って、なんだか本当にもう、いいですよね。私はムダにはしゃいでしまったりします(笑)。ご祝儀で大変なんですけど(汗…みんなせめて、ボーナスの時期に結婚して欲しかったです…あはは)。
結婚って、一概にイイとか悪いとか言いづらいと思うんですけど(してみなきゃ見えないこともあるでしょうしね)、するべき人と一緒になれればいいもんなんじゃないかな、と思います。って当たり前か。。。

>>ちゅう太は私の中でスゴイしっかりした方というイメージが強いので…
いえいえいえいえいえ。何言っちゃってるんですか(汗)。
嬉しいし、有難いんですけど、現実はとても残酷なものです(笑)。もうホント、だらしない人間ですよ、私って。
新宿とかその辺で、「ふぃー、やっぱチャンボンすると気持ち悪くなるわ」なんつって、倒れこんでいる女がいたら私だと思ってください(爆)…まぁ最近、飲みに行くことも減っちゃいましたが。。

確かにもともと、恋愛ドラマや映画、あるいは漫画は苦手で、殆ど味わうことのないストーリーなんですけど…。かといってどんなジャンルが好きか、と問われるとはっきりお答えできないんですが、少なくとも恋愛に主題が置かれたストーリーは苦手です、基本的に。

ただ、やっぱりヒットしてたり流行してたりしてると、「売れてるんだし、とりあえず読んでおこうかな」と興味が湧いて…読むことも多々あります。NANAなんてのも、そういった理由で最初は読みました。そんで、ハマりました(笑)。

花より男子の漫画は特に、私の中高時代に流行していた作品なので、完結したのをきっかけに大学時代に漫画喫茶で読みましたよ。いつも明るくメゲないヒロインが、わりとカッコ悪くメゲるところも描かれていて、そこがよかったです。少女漫画って、読者のヒロインに対する憧れは潰さないように作られることが多いのに…。ストーリーの展開はいかにも漫画チックに進むんですが、わりと心情的な部分は現実的に描かれていたと思います。逆に、そこがウケたのやもしれませんね。

んで、漫画はわりと気に入っていたんですけど、さすがにドラマは観る気になれず、最初のシリーズなんて全く知りません(汗)。今回のシリーズも、最初の方は全く観ていないんですけど、たまにCMが流れていて、その時は「松本潤かわいい…」なんて思ってました(笑)。
そこでアレですよ。
総集編をたまたま観ちゃったわけですよ。
松潤&小栗旬がとんでもなくカワイイわけですよ(爆)。

若い人々が恋愛にひたむきになっているのって、
ホンットーにこう、なんちゅーか、いいですねぇ…。
うっとりしちゃいます。

いやー、つまりその、何がよかったかって…。

松潤と小栗旬が可愛くって、カッコよくって、よかったんです(照)。いやーん、だってカワイイじゃないですかぁぁぁ。まだオトナになりきれていなくって、完全に気持ちだけで突っ走ってるのが、もうホント、おばちゃんはエネルギーもらっちゃいましたよ。

まぁその、ナンですか、その…
よくわからなくなってきちゃったので、はい、すみません、こんな具合でございまする、はい。はい…。

投稿: ちゅう太toセイジョージさん | 2007年3月18日 (日) 23時38分

なでなでって、そういう事が要求できることが羨ましい(笑)。
よくよく考えてみると、自分ってギャンブル以外は人並みの要求してきてないorz。
もっとも行動力がないからという性格なので、羨ましいと思いつつ、それ以上にならないのが逆にいいところと思っていたり^^;;。

花より男子はちょっとだけpart1は見てました。井上真央がお気に入り一歩手前くらいでしたから。
ただ、もっと見たいのが他にあったので途中からみなくなって・・・。

うちのかみさんも小栗旬や小池徹平が好きで、よくそういう話してます(笑)。

>製作者側のテンションって、意外と視聴者にも伝わるものなんだろう
あっ、これってわかります!
趣味が合うあわない以上に、伝わってくるものってあります。
極端に言えば、技術もお金も駆使してるけど台本ダメだと演じる人も低いじゃないですか?
丁寧に作った台本って結局良い俳優、良い音楽に恵まれると思うんです。

花より男子part2は結局みないでいましたが、いいドラマだと思います。
何より出演者のわずかな表情などで、一生懸命さが伝わってきました。

でも旦那さんの気持ちもよくわかる気がするのは気のせいでしょうか?(笑)。

投稿: じゅぁき | 2007年3月19日 (月) 12時00分

ナデナデって、なかなか要求できる男性も少ないんじゃないですか!? …って私の思い込みかもしれませんけど(笑)。どっちかっていうと、「肩もんで」の方が普通多いようなイメージがあります。私もそうですし(笑)。
でも旦那のアタマをナデたとき、私もちょっとナデてもらったんですけど…アタマ撫でられるのって、気持ちいいですよね! 血行がよくなっていくというか…。
でも、やっぱり、「頭ナデナデして」なんて言いづらいですよね(笑)。私などは、旦那が頼んでくるから自分も言いやすいですけど…そうじゃなければ、女の自分ですら頼みづらい内容です(笑)。男性はもっと口にしづらいんじゃないかな…………って、ウチの旦那って一体なんなんでしょ…。

>>井上真央がお気に入り一歩手前くらい…
私もこういうムスメさん、大好きです!健康的で笑顔が似合う、明るいイメージの女の子って昔から好きです。

でも、だんだんドラマって観なくなっちゃうんですよね。なんせ毎週1回しかやってないわけですし、決まった時間にテレビの前に座れることもなかなかないですし…。気になるドラマがないわけじゃないんですけど…毎週毎週同じ時間に観られる自信がなくって(笑)、最初から気合入れて観ることはないです。

個人的にはどっちかっていうと、今回の花より男子のように、評判になっていて気になるから途中から観る…というケースが多いです。最近は土日に総集編がやってることも多いですし♪ 

>>何より出演者のわずかな表情などで、一生懸命さが…
そうそう、一生懸命でしたよね、一生懸命っていうのが一番しっくりきますね。必死そうでもあったり。楽しそうでもあったり。でも一番、一生懸命だったっていうのがホントにしっくりきます。
私って、ホントは恋愛ドラマをあんまり観ないんです。どうしてもソソられなくて(笑)…でも、今回の花より男子は観ちゃいました。とはいっても、途中からでしたし、もともと原作を知っていたっていうのもあるんですけどね。それでもやっぱり、熱中できたのは「一生懸命」なのが伝わってきたからかな。そいで、一生懸命な松潤と小栗旬が特によかったっていう…(笑)。

出版社にいた頃、よく「作ってる側が面白くなきゃ、読者も面白いって思わないよ」…なんてことを上司や先輩に言われましたが、改めてしみじみします。

>>旦那さんの気持ちもよくわかる気がするのは…
う、うぅ…いいんですよ、たまにはこれぐらい言わないと…(笑)…なんちゃって…。
でもこう、旦那の腹の出ること近頃著しいので(涙)、現実逃避したくなっちゃうんですよ…(言い訳)。

投稿: ちゅう太toじゅぁきさん | 2007年3月19日 (月) 22時38分

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