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2007年4月 1日 (日)

ここ何日かのこと。

ここ何日か、ずっと頭と肩と背中と左胸、つまり心臓の近くがずっとズキズキ痛んで身動きがとれなかった。歩いているとき寝転んでいるとき、包丁を握っているとき雑誌をめくっているとき、いつもいつも後頭部に重い鉛がのしかかっているような気だるさと、左半身の痛みがとれない。振り返ったり首を傾げたりなどの何気ない動作もままならないどころか、ちょっと手を動かすだけで左半身に激痛が走る。本当に困ってしまったし、いよいよこれは病院で検査を受けねばならないと覚悟を決めていた。

月末で旦那も忙しそうにしているので、病院へ行くのは来週。それまで、いつも愛用していたフェルビナク入りの湿布を首を包み込むようにぐるりと、それから両肩や背中、左胸にベタベタと貼って、痛みをごまかしていた。そのとき私は自分にどんな不調が起きているのか、怖くて大した予想もできなかったのだけれど、後頭部と心臓周辺が痛いことから、漠然と何か重い病気なのではないかと考えていた。

あぁ、いやだなぁ。

死に至るほどの酷い病が、一体どれほど遺伝するものなのかあまりよくわかっていないのだけれど、実家の親戚一同は基本的に脳梗塞や脳溢血といった――プチン、と一瞬で逝ってしまうような病に命を奪われている。癌にかかった人間は父方の祖母しかいないし、それもかれこれ十五年ほど前の話で、現在は完治して(と言ってもいいだろう)のびのびと暮らしている。糖尿病の人間にいたっては誰一人としていない。まぁ、気楽でつつましい田舎暮らしの中で、糖が漏れてくるような食生活はなかなかできるものではない。そういった背景も糖尿知らずの"家系"となる所以なのだろう。

ただ、酒だけは飲む。親戚一同、男女問わず誰もが日々の晩酌を怠らないし、正月や盆や何かで集まればひたすら酒、酒、酒。特に高価なものや銘柄に拘るわけでもなく、アルコールが入っていればとにかく飲む。理由はわからない。頬を紅潮させ嗅げたものではない息を吐きながら、賑やかに飲んでいる。しまいには親戚だけではなく、近所の方々もやってきて、皆で頬を赤らめる。その雰囲気は、祭りに参加してはしゃいで皆でハメをハズしているような、なんとなくそれに近い。

とにかく私が知る故郷の人々は、同級生などを除けば誰もが皆酒好きだ。そんな中で育ったものだから、いつの間にか私も晩酌のクセがついている。もちろんアルコール依存症になってしまうほど、えげつない飲み方は滅多にしないが、例えば風呂上りのビール一本など――慢性的一定量以上の飲酒習慣にならぬ程度に、ほどほどに日々たしなんでいるつもりなのだが。

しかし、飲酒習慣が脳梗塞や脳溢血など、脳に何かしらの弊害をもたらす重い病の原因となることは様々なメディアで謳われていることだし、私もそう思う。私の親戚がこういった病で逝ってしまっているのは、ほぼ間違いなく飲酒習慣にあるだろう。ただ、こう言ってしまうのもなんだが、彼らはそれはそれはもう、私などとは比べ物にならないぐらいの酒量を日々体内に取り込んでいたわけで、「そりゃ脳もぶっ壊れちゃうよ」と納得せざるを得ない生活を送っていた。

例えば私の祖父は、毎朝を焼酎の緑茶割で向かえていた。そうして食事を摂り、昼ごろには様々な人たちが訪れるので、その人たちを相手にしながら日本酒を飲んで、夕方には酔いつぶれて一時眠る。数時間後に目覚め、食事を摂りながら家族や、まだ家に残っている仕事絡みの人々とともに焼酎やら日本酒を飲んで、宴もたけなわというところで風呂に入る。その後また何か飲んで、ようやく眠る。祖父の仕事の詳細はここでは省くが、少なくとも私が物心つくころにはこのような生活ぶりだったし、脳梗塞で倒れるまでの十数年間はこうだったので――そりゃ、脳どころか身体も参るだろう。ちなみにウチの父も結構な酒飲みではあるのだが、私の教育上祖父との同居はよろしくないと家を出たそうだ。

別に祖父の飲み方を恥じ入るわけではないが(むしろ尊敬している)、健康面での反面教師にしているので、父も私もさすがにこのような飲み方をしない。むろん、仕事をしたり通学していたりすればこんな生活を送れないので心配するまでもないのだけれど。

そんなわけで、注意を払いつつ晩酌を続けてきたつもりなのだけれど、それでも後頭部や心臓周囲が痛いとなると――ふっと、それらの病が頭をよぎる。いや、医学に関してズブの素人が何を想定したところで信憑性のカケラもないことはわかっているのだけれど、無知なだけにアレコレと不安になってしまうのだ。

「そのうち、頭がプチンときちゃうんじゃないかな」なんて不安に思ったり、それならすぐに病院に行くべきなのに足がすくんでしまったり、「私は一応まだ若いんだし」といったちょっと楽観的な期待でもって不安を一瞬打ち消したり……悶々と考え込みながら、「来週は病院だ」と決心し、湿布で痛みをごまかしていた。

しかし、今日になって、驚くほど身体が軽い。

「……寝違えたんじゃね?」と旦那。「ずっと言おうと思ってたんだけど、お前、寝相悪くてな、信じられない体勢でいつも寝てるんだよ。スジの一本や二本、簡単に痛めると思うぞ」

そうかも。そうかもしれない。よくよく考えてみれば、胸が痛いというのも、心臓そのものが痛いわけではなくて、心臓周囲の、そういわゆる胸筋ってヤツが痛かった。後頭部の痛みも、首の付け根とその周囲のスジが痛かっただけだ。風邪をひいたときのように、頭部全体がズキズキ、あるいはガンガン痛んでいるわけではなかった。

そっか。寝違えたのか。きっと、一度にいろんなスジを痛めちゃったから、何をしても激痛が走ったのだろうなぁ…。

何はともあれ、よかった。ほっ。「ついでにお前、歯軋り酷い」と言った旦那にも存分にキックを食らわせられる。

しかし、そんなに後から不安になるぐらいならお酒ヤメればいいじゃん、と思われる方もおいでだろうけれども――なかなかそう、上手くはいかないものでして。はい。

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コメント

こんにちは(^^)
いったい、信じられない体勢ってどんな寝相なんでしょ?(笑)しかし本人はなにも知らないのに、痛みだけ残ってはさぞ心配になりますよね。
私は夜中にふと手がしびれて目覚め、揉み解すことがあります。
私の場合は猫が何匹も足に乗ったり寄りかかられたりしているので寝返りもできず、身動きがとりにくいせいなのですが…。
とにかく危ない病気で無さそうで良かったですがたまには診てもらうのも必要かもしれませんね。

投稿: heartail | 2007年4月 2日 (月) 14時03分

私も毎日飲みます。今は仕事がキツイので、帰ったら即飲む。
酒パワーで疲れをごまかしたいのかも。ボンルージュの「健やかワイン」1.8リットル紙パックはオススメですよ。濃くて安い。

投稿: kaki | 2007年4月 2日 (月) 21時01分

お久しぶりです、どうもご無沙汰しております!
お元気ですか? てっきり忘れちゃったかな、と寂しく思っていたので…嬉しいです♪ ありがとうございます。

猫が何匹も、っていいですね。私は実家で犬、こちらではインコを飼っているのですが、動物であればとにかく大好きです。
猫は近所にノラが何匹かいて、ご近所同士がご飯をあげたりなどして地域で飼っているような雰囲気ですよ。引っ込み思案な私はなかなかそのコミュニティに入れないのですが(ドコが、と仰らないで下さいね。。)、ノラちゃんが道端でゴロゴロしてると話しかけたりナデたりダッコしたりと…戯れております。
いいですよね。本当に暖かくて…。いいなぁ。いいなぁ…。

ウチではもうインコを飼ってしまったので、残念ながら天敵となってしまう猫は飼えそうにないのですが、とにかくそれでも猫が好きです。あのちっちゃくて尖った歯がたまりまへん。。

そうですね、たまには病院で健康診断を受けた方がいいですよね。今回のことでしみじみしました。
もともと滅多に病気しませんし、主婦なんてことをしていると、病院に行く機会ってそうそうないのですが…検査を受けて、何もなければそれにこしたことがないわけですし。
女性には乳がん・子宮がん検診もありますしね。
今度試しに行ってみようと思います。

投稿: ちゅう太to heartailさん | 2007年4月 3日 (火) 22時59分

こんばんは、kakiさん♪
そうでしたか、kakiさんも毎日…。。。
今特にお忙しいのですね。うぅ、大変だ…。

>>酒パワーで疲れをごまかしたいのかも
これ、なんだかわかります(笑)。私も働いているときはそうでした。校了前に限ってやたら酒を飲んじゃったり(爆)。そういうの、ありますよね。ね。

>>ボンルージュの「健やかワイン」…
ワ、ワインですか…。
プロフィールに書いてある、「新宿でゲエゲエ吐きながら歩いた」っていうのは、まさにワインを飲んだ日なんです(照)。。
って、ちゃんぽんした上に深酒した私が悪いんですけどね。ワインに全く責任はないのですけど。。

なんかこう、ワインって、特別な食事とか席で飲むイメージが強くって、日々の晩酌のレパートリーに入っておりませんでした。
ボジョレーヌーボーが解禁されたときぐらいしか…飲んでません。
でもお安いのも売っているんですね。安心(?)しましたよ。
晩御飯が洋食っぽいメニューになったときにでも、試してみようと思います。ありがとうございました♪

ちなみに私の晩酌レパートリーは…ひたすら、ビール、焼酎、日本酒です。最近は父の影響で氷結も飲み始めました(父曰く、ビールよりも安い値段なのに、アルコール度数がビール以上なんだとか)。
あまりオシャレなお酒を知らないのです…。それに、例えば焼酎一つとっても、どんな種類があるのかとか、きちんと分かってません…。


投稿: ちゅう太to kakiさん | 2007年4月 3日 (火) 23時16分

再びこんにちは(^^)
書き込みは久しぶりですが時々覗かせていただいてますよ。ちゅう太さんの考え方や価値観が私の感覚ととても近いので読んでいて安心できるのです。
猫お好きなのですね。最近私が気に入っている猫動画をご紹介します(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=URr2R9V-hTM&NR

忙しすぎて凹んでおられるお友達(以前の日記で読みましたが)にもよかったらお薦めください(笑)

投稿: heartail | 2007年4月 4日 (水) 12時04分

どもです、heartailさん♪ 時々覗いてくださっていたのですね、よかったです。どうもありがとうございます。
読んでいて安心できる、って嬉しいです。共感して下さってるってことなのかな…(慢心かも?)…そういうのは、有難いですよ。
何かに共感すると、なんだか気持ちが落ち着きますよね。そういう風に読んで下さっているの、嬉しいです。

猫好きですよー! 動物全般、何でも好きですが(笑)。
猫はね、あの佇まいが…たまりませんよ。あの何かを訴えかける、あの瞳。たまに甘えてきたりして。お腹出したり。
もうたまらんですたい(笑)。
動画も観させて頂きましたよ! スゴイっ、おしゃべりしてる!
これまで動物絡みのテレビ番組で、おしゃべりする犬なんかがよく紹介されていましたが…この猫さんたちは、その一歩先を行ってますね。ハッキリと、何を言っているのかわかりますもん(え、英語の意味はわかりませんけど…。。)。
すごいなぁ~。
おしゃべりって、それこそインコだとか鳥が上手なんですけど(ウチのはサッパリ…)、猫もできるんですね!
それでいて、身体を丸くしてお座りしているあの佇まいが…可愛かったです♪

鬱になっている女友達は、今でも懸命に会社へ通っています。先月末にひと段落着いて、二日ほどのんびり休んだみたいですが、「もう休み終わり!?」とガックリきてました。
でも、心なしか浮上したようで…稲中を読んでくれたかどうかは聞けませんでしたが、何はともあれ、よかったです(笑)。
休みがなくって、残業が多いなら、それなりの報酬を会社側でフォローしてあげてほしいな、なんて蚊帳の外でお祈りしてます。

投稿: ちゅう太to heartailさん | 2007年4月 6日 (金) 00時44分

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