そういえばここのブログはパチンコやパチスロに興味のある方が基本、覗いてくださっていると思うのだけれど、皆様はそれに関係する「雑誌」は購読されていらっしゃるのだろうか? 私はここ数年…特に5号機メインになってからというもの、目押しが苦手なのでスロットそのものから遠ざかっているし、当然スロット雑誌を手に取っていない。
むしろ吉宗や北斗といった愛好した機種や、番長などの4.7号機が撤去される頃に発売されたDVDの類は購入し、旦那と共に目を細めながら鑑賞はしていたのだが――それらの機種の解析が掲載された雑誌も、きちんと買ってチェックをしたのかと問われると余り記憶にない。というのも、解析情報の類は雑誌発売よりも少し早めに旦那や業者が教えてくれる、あるいはネット上で優しい誰かが公開して下さっているという理由からだ。特にリアルにホールで彷徨っている際でもチェックできる情報料無料の「携帯サイト」、あれは一体どこのカミサマが作っているのだろう。設定推測に必要な要素が丁寧に並べられているので、有難いことこの上なかった。ついつい忘れてしまう鬼浜のスイカ確率にしても、未チェックの5号機の初当たりや特定役確率などにしても、スロットで必要事項とされる内容がきちんと網羅されていて、とても便利だったのをよく覚えている。
それでもスイカの目押しも覚束ない程度の私なんて、よしんば高設定を掴んだところで機械割を大幅に下げるだけなのでスロットは遠慮がち、ホールから足も遠ざかってしまっていたのだけれど、「ぱちんこ北斗の拳」が9月に導入されてからは旦那と共にちまちまと打つようになった。「CR新世紀エヴァンゲリオン~使徒、再び~」も触るようになったわけで――だからこのブログにパチンコネタが増えた、というのもあるのだけれど、果たして雑誌を買うようになったかといえば、全くそんなことはない。
演出は旦那から貰ったカタログや、ホールで台の脇に添えてあるクリップを読めば大して問題はないし、いずれ打っていればそこそこ覚えていくものだし、セグにしたってやはりネット上のカミサマが丁寧に纏めて下さった上、携帯内に画像で保存できるように仕上げてくれている。釘に関しては旦那が見てくれるし、私自身も実戦するからにはなるべく覚えようと――まぁ、そこそこは見られるつもりだし、極端なところで言えば千円か二千円試し打ちして、ボーダー回転数に達しなければ台移動といった、やや乱暴かもしれないがそれでも回らない台に投資するというリスクを回避することだって可能なわけだ。
さて――私はパチンコパチスロ雑誌を殆ど手に取らないのだけれども、皆様はどうなのだろう?
何か参考になるデータや解析等、雑誌で確認していらっしゃいますか? あるいは愛読されている雑誌はありますか?
というのも、案の定というべきなのか、ともあれこれらの雑誌は大変なのだそうで、つまるところ売り上げが殆ど伸びないどころか下降してしまう、といった悲しい状況が続いているのだそうで、特に5号機メインになってからのパチスロ誌の落ち込みようといったら痛々しい有様だとの、まぁ知人から伺った噂ではあるけれどもとっても現実的に有りそうな話を耳にしたわけだ。
まぁ仕方がないのではないかな、というのが個人的な所存であって、さらに本音を言えば「当然でしょ」…言い過ぎかもしれないけれど、あくまでも自らが購読者であった場合というのを想定すると、当然というセリフがスポーンと気持ちよく出てきてしまう。
先に「殆ど手に取らない、買わない」と述べたものの、全く触れないわけではなくて、スロットを打っていた頃も、パチンコメインになった最近も、一ヶ月に一度ぐらいは旦那と一緒にコンビニでその種の雑誌を手に取る、つまり立ち読みすることはあるのだ。でも買わない。最たる理由は上記の通り、大概の情報は旦那か業者が教えてくれるし、さらにネット上に魅力的なカタチ――いつでも確認しやすく、便利な状態で纏めてくださっている方がいるからだ。つまるところ機種の情報以外にその種の雑誌へ求めるところはほぼ皆無なのだが、その情報を雑誌よりも有益な形で手に入れることができるのであれば、雑誌は要らない。数百円とはいえ大切なお金でもって購入する必要まではない。
ただし雑誌というのはそれを飯の種にしている、所謂プロの方々が製作している以上、掲載された情報にはネット上で仕入れたそれよりも信憑性は高まるし、そうでなくては困るし、雑誌(あるいは社名を帯びて公表しているもの)側がその情報に関して責任を持っているというところで価値はあるのだけれど、これまでだって間違った情報を掲載したことは幾度かあって、大して頭を垂れもせずに存続しているのを見ると、信頼感は少なからず減ってしまうし同情もできない。安易に確定といった言葉を使うのはヤメて欲しいものだ。
それにどこぞのライターさん達が、どう立ち回っただの、その際のデータだの、この釘読めだの、結構どうでもいい。立ち回りとデータや金銭的結果なんて、個人のブログさんで沢山書いてらっしゃるし、不思議なものでそちらの方が現実味があって、「ホールですれ違う他の方の頭の中、こんな風になっているのだな」と良くも悪くも参考になる。雑誌の記事も面白おかしく描いてあれば多少は笑えるし、そういったタイプも少なくないのだろうけれど、別に買う必要はない。似たようなケースの、もっとリアルなところは、ネットで勉強させてもらえるのだから。
それでは立ち読み厳禁にして何か付録でもつけておけば雑誌は救われるのか、といったらそうでもない気がする。本当に売り上げが格段に落ちているのであれば、メディアとして読み手に飽きられているわけで、どうしてかって――毎月似たようなワンパターンの企画や特集記事、さらには機種そのものをマニアックなギャグテイストで掘り下げて、いや、それはそれで面白いとは思うのだけれど、果たしてレジに持っていくまでテンションが上がるモノかと問われると、ううむと頭を抱えてしまう。
だってこう言っては何だが、実戦か何かでホールに取材へ赴く方々もいらっしゃるけれど、どうしてもっとホールに突っ込んでこないのだろう。例えばこれだけの台数で、これぐらいの客数で、一体どれぐらいの売り上げがあるのかとか、年末年始の営業はどれぐらいの売り上げを確保しようとしているのかとか。「花の慶次2」を導入して一ヶ月ぐらいでどれほど"抜こう"としているのかとか、パチンコ屋は薄利多売と言われているけれど何故かとか、その内容とか(これは本当で、大きなオカネが動いてはいるものの人件費や機械代を考慮すると大した利益にはならない)。
このブログのアクセス数が割と多かった内容で言えば、「バトルスペックはホールにとって何故有難いのか、ミドルに比べて売り上げがどれ程差があるのか」など――賞味、バトルスペックは真実ホールにとって"抜ける"機種で、もちろん荒い出方でもって予想以上の大赤字を叩くこともあるけれど、一ヶ月トータルするとミドルの数倍は売り上げが伸びていたりするのだが――店名を出した上で回答できる内容もあればできないものもあるけれど、どうして質問してこないのだろう。
さらに言えば、まだまだ閉鎖的なパチンコ業界に関するメディアとして成り立っている筈なのに、どうして「朝鮮籍のオーナーは本当に北朝鮮に送金しているのか」(人や店によってしている。ウチの旦那は朝鮮籍の人間とは基本距離を置く、できるだけ付き合わないタイプなので一切送金や支援はしない、というより在日コリアン特有の連帯感が嫌い)等といった、気になるところを取材しないのだろう。
お客サマは誰だって負けたくないはず。百歩譲って負けるにしても、自分なりに納得できる背景がなければ我が身を許せないだろう。しかし「負ける」といっても――誰に負けるというのだろう? 隣で打っている方に? まさか台ってことはないだろう。自分自身に、というのは見方を変えればあるけれど――「店に」、つまり胴元に負けてしまうわけだ。何故なら誰もが、「桃鉄で負けた」「北斗で負けた」と言っても、「桃鉄に負けた」「北斗に負けた」とは言わない。機種はあくまでも手段で、相手は店、胴元なのだ。その対戦相手である胴元の詳しいところを取材せずして何が攻略雑誌なのだろう。不思議だ。
ネット上での、立ち回りに関するブログが面白いのはそこのところもリアルだからだ。もちろん個人で取材した店に関するネチっこい話題が掲載されているわけではないけれど、書き手なりに推測する店の営業姿勢があって、その上での設定推測だとかが妙に味を帯びていて良いわけだ。雑誌で紹介されている立ち回りや、攻略とされる情報にはどうにもリアリティーがない。
まぁ、とはいえ、確かに店側も答えられない質問というのがあって、売り上げなど金銭の具体的なところとか、各メーカーの営業担当者の名前とか、そういったことは口を噤むしかない。けれども、口を噤むしかない質問をされたところで、相手に不利益を被らせようといった姑息なマネをする人間もそうそういないだろう。思いっきり上から目線で恐縮だが、雑誌も今少しネタを広げて、ユーザーに歩み寄る努力をして欲しいと願ってしまう。
しかし念のためだが――「こういったことを書くとユーザー減るのでは?」といった危惧をもし雑誌の方が抱いているとしたら、それは思い上がりだ。雑誌一つでユーザーが大幅に減るといったことはないし、逆にユーザーが増えることもない。歯に衣着せぬ物言いをしてみれば、雑誌なんてタマタマ盛り上がった機種があって、それを特集するだけで売り上げを稼いできただけで、これといってユーザー増加に関わってきたわけでもないし、ユーザーが多いからそこに寄生した商売であるだけで、仮にこの類の雑誌が消えたところでユーザーの増減に大して影響はないだろう。そもそも読み物として面白味があれば売り上げもそこそこ伸びて、まぁ広告だって少しはつくかもしれないのだし、それにユーザーにとって結果的に利益となる真っ当な情報を載せた上で打ち手が減るのであれば、それはそれで健全なパチンコ業界ってモノに一歩近づくのではないだろうか。
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