打った話

2007年1月23日 (火)

秘宝伝だの北斗SEだの

ここのところほぼ毎日、真面目にスロットを打ちに行っていたのだけれど、真面目に打ってみた分やたらと疲れた。閉店時にデータをチェックしたり、開店時に並んでみたり、データを取りながら打ってみたり……「勝つためにはそんなのアタリマエじゃん」と溜息をつかれる方もいるかもしれないけれど、普段プラプラとホールをうろついて、コレはと思う回転数の台に着席するような、いわゆるハイエナちっくな立ち回りをしていた私にとっては、えらく骨の折れることなのだ。

一体どうしてこんなことを始めたかって、単純に、今までのハイエナちっくな立ち回りがいよいよしづらくなってしまったからだ。
ハイエナと一口に言っても色々種類があるのだけれど、基本的に私はRTテーブル方式の機種を当たるまで打って、その後の連チャンに望みをかけるような立ち回りを好んでいた。設定が高いにこしたことはないのだけれど、低設定でも期待収支がプラスになるようなゲーム数で捨てられた台を探して、あとはひたすら当たるまでツッパり続けるのだ。そんなわけで、1G連システム搭載の機種、連チャン期待度の高い機種――例えば吉宗、巨人の星、鬼浜爆走愚連隊、キングパルサー、銭形、気分次第ではサブちゃんなど――をメインに立ち回っていた。もちろん、夢夢ワールドDXも約30~50パーセントの確率で連チャンが期待できるので天井に近ければ打つし、おそ松くんなんて800ゲーム以上のハマリ台があったら迷わず着席するので、一概にRTテーブル方式の機種を好んでいるとも言えないのだけれど、つまるところ「高設定を掴んで勝つ」ことを理想としながらも、現実的には「低設定でも勝つ」ことを目標に立ち回っていたわけだ。

負けたことも多々あったし、REG単発という万人が涙する災難に見舞われたことも決して少なくなかった。まぁ、それでも、自分で言うのもナンだが、月トータルでマイナスになったことは殆どなかったし、ほぼプラスで月末を迎えることができていた。大きなプラスというラッキーに恵まれたことも、そこそこある。

ところが。

ところが、というのも妙な話で、吉宗が撤去された頃からこの流れをひしひしと感じていたのだけれど、さすがにRTテーブル方式の、連チャン期待度の望めるような機種メインで立ち回ることが困難になってきた。吉宗を始め、先ほど挙げた私好みの機種は、軒並み撤去されているのだ。

巨人の星Ⅲやサブちゃんなどはバラエティコーナーに設置されているのだけれど、1台か2台しかないわけで、しかも大して稼動していないわけで、私好みの機種ではあるけれども放置された回転数が好みじゃない。キングパルサー(キンキンパル)はとっくに撤去されてしまったし、代わりに導入されたジャイアントパルサーなんて不味すぎるし、もちろんこちらも大して稼動していない。銭形はまだ現役稼動中だけれど、イベント時以外では設定も期待できなければ、嬉しいゲーム数で捨てられるなんてことはそうそうない。
唯一、鬼浜が残っていて、人気もあるし良さげなゲーム数で空くこともあるのだけれど、なんせ私と似たような立ち回りを好むライバルも多い上に、立ち回りのメインとなる機種が一つしかないと……選択肢が少ないために非常に辛い。

素直に日々イベント対象機種となっている秘宝伝や北斗SE、番長を打てばいいのだろうけれど、もともとモード方式の機種は安定感のない印象があって敬遠していたし、番長なんて特定役解除に恵まれなければ設定1も6も同じ厳しい機種なわけで、RTテーブル方式の1G連システム搭載マシンであっても、頑張る気持ちにはなれなかった。番長はあくまでもゆとりのある際の、運試しの機種だった。

――それでもまぁ、この際、こうも言ってられないなぁと、昼間の家事を放り出して「朝から高設定を探す」立ち回りというものを、ちょっと齧ってみようと決心してみたわけで。

この数日間、正確には三日間、私が通っていた地域では高設定投入イベントを開催する店が多かったことも手伝って、データ取りだの閉店時のチェックだの、開店並びだのとアレコレと、ぐうたらな私も汗水たらしてみたのだ。おもに秘宝伝や北斗SEをメインに立ち回り、努力が功をなしたのか設定5・6を奪取することができた(メールなどで発表される)。おかげさまで収支も合計で十万ほどプラスだったし、やっぱり高設定を打つことには意味があるのだな、とスロットの基本を改めて味わった。

とはいえ、なんだかとても疲れてしまった。データ取り云々の一連の作業にくたびれる…というのももちろんあるのだけれど、精神的にハラハラさせられる展開が多くて、帰宅する頃には何回化粧直しをしようと、ムンクの叫びさながらのゲッソリ顔になってしまう。

高設定であろうと出玉増加のハードルが高くって、気が滅入ってしまうのだ。秘宝伝なんて伝説モード、こと伝説ロングに突入しなければ、それでいてBIGをきっちり放出させなければ箱を使うまでに時間がかかるし、北斗SEにいたっては前作よりも初当たり率がどうも悪くなっているようだし、コイン持ちはすこぶる悪いし、1回のBBの獲得枚数は百枚にも満たないし、ガッツリ出玉を獲得するためにはただひたすら連チャンさせるために己の指に祈りを込めるしかない。

それでもプラス収支という結果が出ているのだから、高設定を打つ意味は絶対にあるし、私もしみじみそれを体感したけれども――もうちょっと安心感が欲しいというのはワガママなんだろうか。ほとほと疲れてしまって、ある日帰宅したときは旦那に「…オマエ、犬の匂いがするぞ」と意味不明なツッコミをされてしまった。

なんだか、またスロットへのモチベーションが下がりそうだなぁ…と、ちょっと寂しくなった今日この頃。なんて言いながら、また打ちに行くのだけれど、さすがにもう秘宝伝と北斗SEはお腹一杯だ。ちなみに、秘宝伝と北斗SEの設定5・6を三日間打っておいて、十万しかプラスじゃないってそれってヒキ弱くね?…というお言葉はどうか飲み込んでくだされ。実は結構心の中で泣いていることだったりする。

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2007年1月 8日 (月)

やり直しがきかないのは何事も同じなわけで

その日、旦那は秘宝伝を打っていた。

新年の三が日も過ぎ、通常営業へと戻ったその店ではいつになくアツいイベントが開催されていた。確かに十二月から「鼻クソも出ない」(旦那談)ほどの回収営業であったから、少しゆるめたのかもしれない。加えて、カレンダー上のその日は平日で、世の中では仕事始めと呼ばれる日だった。それなりのイベントを開催せねば集客は難しいだろうし、「屁も出ない」(旦那談)ほど回収したのだから、多少の赤字を叩いても店にとっては痛くもないだろう。

そんなわけで二人で打ちに行ったのだが、私は番長で苦しんでいた。データから高設定を期待して380ゲームから追いかけたものの、あっさり千ゲームを超え、ようやくのチェリー解除もREG単発で終了してしまい…肩を落としてホール内をへろへろと歩いていた。

すると旦那は秘宝伝を打っていて、未だに現金投資をしている。

「なんで秘宝伝打ってるの?」
「なんとなく」
「……あっそう。番長負けた」
「番長なんか打つんじゃねーよ、あんなもの設定関係ないだろ」
「うるさい」

好みの機種も立ち回りも異なる私たちは、大概ホールでこんな口を叩きあう。まぁ、ごく普通に考えると、今回のように高設定が期待できるイベントでは設定推測のしやすい秘宝伝に着席するのが最善なのだろう。判ってはいるけれど、その店の秘宝伝には激しく怪しいウワサがあって、むしろ設定推測なんて意味がないんじゃないかと思ってしまう私は敬遠していた。旦那はアチラ側であれナンであれ伝説に入ってしまえばいいのだと、えらく楽観的なタイプなのでこうして着席しているわけだ。

番長でモチベーションの下がった私は、しばらく旦那の傍で見ていたのだが。

旦那の左隣に座っているオバサマがボーナス確定したのだけれど、どうにも上手く揃えられない。ベージュ色の上品な染髪にゆるやかなパーマ、細い金具のメガネに薄化粧のそのオバサマは、たまにこの店で見かける常連さんだった。なんとなく素振りがつつましくて上品で、印象に残る方だ。
いつもは旦那さんと思われる、初老の男性と並んで打っているのだけれど、今日は別行動らしい。きっと目押しを頼む方がいなくて、困っているのだろう。

言うことをきいてくれぬリールに困惑したオバサマは、旦那をじぃ…っと見つめた。

進んで目押しをすることはない旦那だけれど、頼まれればもちろん引き受ける。ちょいちょいとBIGを揃えて、オバサマがお辞儀をした。

こんなことを言うのもナンだけれど、旦那は目押しだけは上手だ。コンドルだのビーマックスだの、あの頃から打っているので当然なのだけれど、大花火のリプレイハズシも躊躇することなく即座にBARを停止させていたし、ボーナス図柄を揃えるときもリールを一回転しかさせない。ポンポンポン、と滑らかに図柄が揃う瞬間はなんだか気持ちがよくて、私もいつか真似てみたいものだと思う。無理だろうけど。

その後、オバサマは伝説ロングに突入したらしく、ボーナスが確定すると旦那を見つめ、旦那が揃えるという流れが出来上がっていた。そんな行動がラッキーを呼んだのか、旦那も幾度かのBIGの後、伝説ロングへ入ったらしい(なんでも伝説ロング確定演出が出現したらしいのだけれど、私はよく判っていない)。

「BIG中に5回はハズレあるし…店が店だからよくわからんけど、設定6ではないだろうから、連チャンするんでない?」
意気揚々と旦那は箱を使い始める。

私はちょっと前に出た。

「ねぇ、この台、私が打つ」
「えっ」振り返る旦那。
「ヒマだし、負けてるし、私が打つ」
「マジで?」
「うん」
「………」

じゃぁ、オレは他の台を打ってくると旦那は席を立った。負け分を取り戻したい私はそれはもうヤル気まんまんで、高確やボーナスを楽しく消化していた。

すると程なくして、オバサマがこちらを覗きこんでくる。

目押しの合図だ。

一瞬、引き受けるべきか躊躇した。確かに目押しがいくら苦手だとはいっても、ボーナス図柄ぐらいは揃えられる。ただ他人様のものとなると……きちんと全うすることができるのか、不安だった。妙な迷惑や不快感を与えたくはないし、そんな可能性があるのなら断った方が無難だろう。「私はちょっとヘタなので…」と言えばよい話だ。
しかし、オバサマは私が自分のボーナスを揃えているところを見ているわけで、「自分のはできるのに、私のはやってくれないの?」とガッカリしてしまう可能性だってないわけじゃない。常連さんと特別会話をするわけでもないけれど、わりと顔を合わせる機会の多い方と気まずくなりたくもない。

どうしよう。

……やってみてもいいんじゃん?(←心の声)

ええい。

リール上でやたら光沢を放っている、あの7を狙った。

ハズした。

……やべっ。(←心の声)

「すみません、もういっか…」私は、もう一回、と言おうとした。




「もういいわ、ふぅ(溜息)」



へっ。

オバサマはポチっとコールボタンを押し、小走りでやってきた若い男性店員に目押しをしてもらい、こちらには一瞥もくれなかった。

チャンスは一回だけなのだ。やり直しなんて、きかないのだ。



それから間もなく、台までもが「オマエは用済みだ」と言わんばかりにアッサリ伝説から転落し、私は一箱抱えてヤメた。この一箱のうち半分ぐらいは旦那の出玉なのだけれど、もちろんネコババした。ちょっと切ない気持ちを埋めるには、そうするしかなかったのだ。
厳しすぎるよ、オバサマ…。

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2007年1月 5日 (金)

今年の初打ち

さて、私の平成十九年の初打ちは――早々と、一月二日に旦那と一緒に行ってきた。一日には正月らしく、義母やら親戚やらと挨拶交わして過ごしたのだけれど、二日には何も予定はなかった。久々に旦那も昼間の自由な時間ができて、よし早速、というわけだ。

大晦日や正月の三が日は多くのホールが営業時間を短縮していて、中には閉店時間をお客にお知らせしないところもある。私や旦那が通うホールもそんな処置をとっていて、開店時間こそ通常通りであるものの、閉店時間に対しては「随時お知らせします」なんて張り紙があって――ちょっとイヤな気分になった。パチンコはもとより、まだまだストック機が営業の主軸であるこの時期に、お客に与えられた時間が曖昧だなんて、酷すぎる。旦那は「きっとおそ松で六人見つけた客がいたら、その場で閉店だな」なんて苦笑していたけれど、とにかくホールは抜く気マンマンだったに違いない。それでも私たちが打つと決めたのは、単純にそれが昼の十二時だったからで――いくら閉店を早めてもおそらく午後六時ぐらいだろうし、六時間もあればそれなりの勝負ができると思ったからだ。

閉店時間も曖昧にするホールであれば、オール1はほぼ間違いないだろう。ひょっとしたら中間設定はあるのかもしれないけれど、設定5・6が投入されているなんて、正月早々オメデタイ状況はまずこのホールにはあり得ない。いやひょっとすると、全国ほぼ殆どのホールが高設定なんてこの時期に使わない可能性も十分に高い。5号機であれば機械代を回収する絶好の機会だし、ストック機であればいくら厳しくとも万が一の連チャンがあるわけで、わざわざ高設定なんて利用するメリットがホールにないのだ。そう、正月休みで打ちにくる客が多ければ見せ台を作る必要もないし、休みで閑散としているのであれば無駄な赤字を招きかねない。

「でも、オール1でガンバレ、ってな状況も久しぶりだよね」と私も旦那も、意味不明にワクワクしていた。確かにこれまで設定6を推測しながら立ち回ることが多くて、ようやく掴んだ設定6チックな台で負けたり、設定6という単語に振り回されながらワケのわからないドツボにハマることも決して少なくなかった。

そんなわけで、私はとにかく天井まで近い機種を探して打った。初当たりまでできれば一万、いっても二万の台、あるいはゾーンとやらにより近い台、今まさにゾーン中の台を探した。

最初に見つけたのは番長で、ノーボーナス700をちょっと超えた台だった。前日の履歴を見ると総回転数780ゲームほどで、ツブを見ても600ゲーム台でREGを放出した後、120ゲームあたりのゾーンが消化されたままのようだ。わざわざこんな台を再びリセットするとはなんとなく思えず、据え置きであればモード1・900ゲーム代のゾーンに手が届く程度の回転数だろう。よしんばリセットされていたとしても、初当たりまで二万程度だから、まぁ射程圏内というわけで、着席した。

すると970ゲームに突入したとき――いよいよ、ちっくしょーやっぱり天井かよ、とゲンナリした頃――に純ハズレ解除。青7には当選できなかったものの、赤7BIGを揃えて消化すると天国モードへ。再び赤7、その後REGと……1G連はできなかったけれども、投資分よりちょっと浮いて席を離れることができた。

持ちコインでうろうろしていると、バラエティコーナーのカイジがボーナス後400ゲームで空いていた。モードB滞在中であれば580ゲームぐらいまで回してもいいだろうし、そこまでなら持ちコインで十分足りるので着席した。程なくして運良く3枚役解除、そのBIGで巨大ざわが5回……嬉しいな、とホクホクしながらBIG7連した。

正月早々、本当に運がよくってビックリしたし、ニンマリと笑顔になってしまう。私の立ち回りが正しかったというよりも、純ハズレや小役解除によってボーナスが放出されているのだから、運以外の何物でもないだろう。うーん、今年は良い年になりそうだと三千枚流し、旦那を探してみる、と……。

と……。

ヤツは、なぜか、一体どういうわけか、秘宝伝を打っていた。
もちろん箱どころか、下皿にメダルはなく、あるのはただ千円札のみである。

「……どうして、正月早々、秘宝伝なのかなぁ?」
首を傾げながら私は尋ねた。なぜならって、オール1だねきっと、なんて言いながら私たちは入店したわけで、設定1の秘宝伝なんて誰が手を出したいと思うだろう。伝説モードに突入してしまえば一撃に期待できるけれども、そこまで到達するには一体どれほど投資しなきゃならないのかって、そんなコト考えればもう敬遠したい機種なんじゃないだろうか。鬼浜の天井狙いの方がよほど現実味があると思うのだけれど、それは好みの問題なのだろうか。
しかも、この店の秘宝伝はそれはそれは激しく裏モノっぽい挙動を示すのだ。チャンス目出現率は1/40とやたら高いくせに全く高確率ゾーンに突入しなかったり、BIG中のハズレが5回も出たのにチャンス目確率と高確突入率がやたら高かったり……通常営業でも「あまり打ちたくないね」と二人で頷きあうシマなのである。いや、勝率が全くないわけではないし、どちらにせよ勝ってしまえばよいのだから、決して打たないことが良策とも限らないのだけれど、私たちはよく判らないモノにあまり手を出したくないのだ。

「いや、その…打つ台がなかったから…」おずおずと答える旦那。
「なんでこの台なの?」
「……空いていたから……」
「この台以外に何か打った?」
「スパイダーマンと、夢夢ワールドをちょっと…」
「…………いくら負けた?」

出された指は、四本。



「四千円ってことはないよねぇ…」
「そうだね…」



………即座に強制終了させ、帰った。私もズブズブに負けるときがあって、そんなときは旦那に助けを求めたり、より一層の乱れ打ちを始めたりとしょうもないのだけれど、自分に甘く、他人に厳しくだ。そうしてしっかりヤメさせることが家計円満の秘訣となるし、新年早々二人の合計収支がマイナスだなんて、そんな幸先悪いスタートは切りたくない。自分に甘く、他人に厳しく――いいね、いいぞ、今年はコレでいってみようかなぁなんて、ちょっとほくそ笑んでしまった。うしし。

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2006年12月12日 (火)

ううん、泣いてないよ…

日曜日なので多少の混雑は予想していたけれど、まさかこれほどとは思わなかった。大したイベントも開催されていないのに、秘宝伝や北斗SE、番長といった大量設置機種はほぼ満席。その他、巨人の星Ⅲや銭形、ジャグラーにバラエティコーナーも大盛況で、全体的に空き台を見つけることが難しいくらいだった。ひょっとしたら皆ボーナスを貰う時期だったのかもしれない。確かに通常営業時でも高設定が期待できる店ではあるのだけれど、休日だからといって満席寸前になるほど人気がある店でもないし、特にこれといったイベントが開催されていないというのに大盛況な理由を考えると――それくらいしか思い浮かばなかった。

何はともあれ、空き台も殆どないくらい稼働率が高いとき、大概私は負ける。例え高設定があちこちに投入されているような大型イベントの際であろうと、稼働率が高ければ十中八九、私はいつも負けているのだ。空き台が少ないため台選びの選択肢も少なくなってしまうし、台移動もしづらい。また空いている台の殆どが、設定が低そうだったり、あるいは天井狙いもできないほどの回転数だったりする。そんなとき、ヒマだからと暴走して乱れ打ちしてしまったり、他の近隣店に足を運んで乱れ打ちしてしまったり……とにかく、原因は私にあるのだけれど、私の中では「人が多いと自分は負ける」という意味不明なジンクスが作り上げられている。

困った。

よくわからないが旦那は旦那なりに台選びをして打ち始めているし、私は「今日も負けそうだなぁ」と思いながらとりあえず店内をウロウロしていた。ウロウロしながら、美容院にでも行こうかな、とか、マッサージにでも行こうかな、とか店から出ることも考えていたのだけれど。

一台、気になる鬼浜を見つけた。鬼浜も他機種同様、空き台がその一台しかないほど大人気だった。やれやれ、どうせ空いてるっていうことは大ハマリ後、連チャンもせず128ゲームでヤメられているのだろうなぁ……と期待もせずデータをチェックしてみる。

すると――朝イチ、420ゲームほどでBIG放出後、3連。その後380ゲームほどでBIG、再び3連。またその後は250ゲームほどでREG放出、300ゲームほどでBIG放出。現在、320ゲームで放置されていた。ちなみにスイカ確率は1/200ほど。

鬼浜のスイカ確率は設定推測のポイントとしてはまぁ、大事な部分なのだろうけれど――これで散々負けてきた私は、とりあえず1/200でもいいか、という気分になっていた。そもそも前任者の方が取りこぼしていたのかもしれないし、それに何よりも現在のところ、この台は一度も深いハマリに達していないのだ。もちろんきちんと連チャンモードに移行してもいるのだから、まぁ、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。何にせよ、「設定6かも」なんて安易に楽観視するのは危険だけれど、「設定1ではないかもしれない」という希望を捨てるのはちょっと早いだろう。というわけで、着席した。それに現在通常モードに滞在していたなら、一万円ほどでボーナスを引ける可能性も高い。

すると嬉しいことに、480ゲームほどでREGが放出される。

……320ゲームから480ゲームまで回して、その上REGでドコが嬉しいんじゃ、という疑問を感じられた方……どうかその、厳しいツッコミを飲み込んで頂きたい。三日で十万近く負けたあとは、打ちたいと思いつつも両替機と対峙することすら怖くなるのだ。「設定1ではないかもしれない」とか「一万円ほどで引けるかも」なんて希望を捨てずに台選びをしても、このとき頭のドコかに、「絶対天井だって。いつもこんな風に台を選んで天井いってたでしょ。絶対絶対何があろうと天井だって」という思いがこびりついて離れなかった。期待を込めて打っていたつもりではあったけれど、内心ではひどく悲観的な思いが強かったのだ。だからこそ、たとえREGであろうと480ゲームで初当たりが引けたこと、このラッキーに感謝なのである。誰に感謝かって……もちろん、前任者の方へだ。ありがとう。誰だかわからないけど。

なんて知らない誰かに感謝しながら、REGを消化していた頃――目がヒリヒリと乾くのを感じた。

久々に打ちに行くと、ほぼ必ずといっていいほど起こる目の乾きだ。裸眼視力が0.1もない私は普段、コンタクトを愛用しているのだけれど、久々にパチンコ屋へ足を踏み入れるとなぜかいつも目が乾き始め、泪目になる。店内の空気が暖房で乾燥しているせいかもしれないし、あるいは周囲から漂ってくるタバコの煙に過敏に反応してしまうのかもしれない。なんだか、とにかく、空気が目に染みるのだ。ヒリヒリと目に痛みを感じながら、目が充血していくことがわかった。痛い。アイラインやアイシャドーが崩れぬよう気を遣いながら、目を少し押さえる。
それでも久しぶりに打ちに行けば毎度のこと、対処に慣れているつもりでいた。ドライアイ用の目薬を点した後、放っておくのが一番いい。前回も数週間ぶりのスロットだったのでこのヒリヒリに見舞われたのだが、目薬を点して普段どおりに振舞っているうちに充血もすっかり引いていた。

REG消化後、1ゲームも回さずすぐ、目薬を点すためトイレに駆け込み――その後、通常通りに打ち始める。連チャンしてくれるといいなぁと心の中で祈りながら。

すると8ゲームでBIG放出、その消化中も「コウヘイ、タイマンだぁ」と主人公・リュウジは絶好調。仁義なき戦いもしっかりモノにして、再びBIGが揃った。一体誰がココに座っていたんだろうお礼を言いたいなぁとか、私でも連チャンできるんだなぁとか、心の中では様々な喜び、感謝の気持ちが湧いていたのだけれど。

私の頬は泪で濡れていた。

め、目が痛い……。

ハンカチで目を押さえながら、BIGを消化する。一体どうして目がこんなに痛むのだろう。目が熱っぽく真っ赤になって、泪がたくさん溢れてくるのがハンカチ越しにわかる。目薬を点せばいつも通りだったはずだというのに、なぜ、一体どうして、こんなに目がヒリついてしまうのだろう。こんなとき、みんな、不親切だ。隣でもくもくと打ち続けるお兄さん、あるいはボーナス消化中のおじさん、通りすがりの人、誰でもいいから――「どうしたの」と聞いて欲しい。そうしたら「目が突然ヒリヒリして痛くて泪が出ちゃったんです」と説明できるのに。悲しかったり嬉しかったり、とにかく感情が昂ぶって泣いているわけじゃないんだっていうことを、みんなに証明したい。でもできない。お願いだから誰か聞いてください、誰か、誰か……ってこれ何、パチンコ屋の中心で泪を叫ぶ、なんて何のパロディにもならないしつまらないし、もうとにかく恥ずかしい。

私はめちゃくちゃ動揺していた。それでも――ボーナスは連チャンし続ける。嬉しいのやら悲しいのやら、といった言葉がこれほど身に染みたことはない。ハンカチ片手に目を押さえながら、懸命に消化してようやく連チャンが終了した頃には――三千五百枚ほどメダルを獲得していた。

か、勝った。

一刻も早くそこを立ち去りたかった私はすぐに交換し、店を後にした。旦那には「ちょっと本屋に行ってくる」とメールをし、実際本屋に向ったのだけれど、道すがら全く情けない、と顔から火が出る思いを噛みしめて歩いているうちに――泪はひいた。瞳に冷たい空気があたって、気持ちよかった。それでもまだ、恥ずかしさの余り動悸はおさまらず、顔はちょっと火照っていた。

帰宅後、旦那に打ち明けると彼は大笑い。それは見たかった、様子を見に行きたかったとニヤニヤしていたのだけれど、本当にたまったものではない。せっかくあれだけ連チャンできたのに、全く楽しむことも、興奮に身をゆだねることもできなかった。ちょっと悔しいし、あの光景を思い出すと今でも恥ずかしくて体が小さくなる。まさか、ツッパリハイスクール・ロックンロールを泣きながら聴くことになるとは露ほども思わなんだ……とほほ。

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2006年11月25日 (土)

11月のスロット。

何回か打ちに行ったのだけれど、しょうもなく負けてしまった。それ以来、ますますスロットへのモチベーションというか、期待感が薄れてしまって、打ちに行きたいという気持ちになることもそうなくなった。なぜかって、それはそれは、悲しい負けっぷりだったのだ。共感して頂ける方がいらっしゃることを願って、ちょっと振り返ってみよう。

愛鳥自身でエサをついばむようになったこと、そして体重が増加傾向にあることを確認、またそろそろ年末が近づいていることを思い出したころ、実に三週間ぶりにホールへ足を運んだわけだが、なかなか期待の持てるイベントが開催されていた。例えば秘宝伝や番長が1/2、北斗SE全台が設定6、また全機種に設定6が投入済みと――いや、いくら厳しい4.7号機と言えど、そこまで設定6を投入しては相当の赤字が見込まれるのでガセの可能性は高いことは承知していた。けれどもいつも足を運ぶホールなので、私も旦那もそれなりに観察した結果、まぁ設定6もそこそこ入っているような雰囲気であるし(例えば秘宝伝は1/3くらい)、中間設定がふんだんに使われている感もある。少なくとも通常のオール1ではないことは確かで、上手く立ち回れば勝率の上がる可能性も高かろうと、意気込んで行くわけだ。

●1日目~超能力が欲しいと願った日~

もともと秘宝伝も北斗SEも、絶対に打たないと決めているので――なぜかって、どちらもコイン持ちが悪いし、低設定を掴んでしまったら最後だし、ハイエナできるような台もそう落ちていないので――バラエティコーナーや、番長、鬼浜、あるいは5号機のシマで設定が良さそうな、あるいは初当たりまで投資がかさまぬような台を探す。

まぁ、そんなこんなで、鬼浜爆走愚連隊、2回のボーナス後470ゲームほど回った台に着席した。スイカ確率は1/200と、前任者が数回取りこぼしていてくれれば、まぁ高設定の望みもなくはない。そしてこの日、何より鬼浜の客つきは悪かった。おそらく激アツの秘宝伝や北斗SEに流れていたのだろうが、とりあえず全機種に設定6投入なのだ。未だ高設定らしき台は見られないし、一応、この台に賭けてみても良いと信じた。470ゲームまでにボーナスが放出されない鬼浜に、どれほどの高設定期待度があるのか果たして微妙だが、低投資で――つまり600ゲームあたりまでに――ボーナスが放出される可能性もある。

……と、このように、一応私なりに色々考えた上で、台選定をしたのだが。

いつの間にかデータカウンタが1100ゲームを超え、一体ナニがなんだかワケが判らなくなった頃、REGが放出された。その後、128ゲームをスルー。
こう言ってはなんだが、超能力が欲しいと思った。REG単発とは、吉宗同様、非常に精神的ショックが大きい。というのは、ボーナスが放出されたのになぜか追加投資、勘弁である。最初から判っていれば、絶対に打たない。いや、無理なのだけれど、なんとか超能力を下さいと天にまします神に願うのだ。小学生の頃、机から落ちたシャープペンが念力で戻らぬかと願ったのと似ている。いわゆる悪あがきである。

それでも、これ以上の悪あがきに走らず、ホールを後にした。家を数時間空けるのは久しぶりだったので、愛鳥が心配だったのだ。ナナカフェで連チャンに恵まれた旦那ともども、帰宅した。

●2日目~コレぐらいで勘弁してやるか、の日~

そして翌日、そのホールは同じイベントを開催していた。なんでもその週は、ホールあげての激アツイベント週間らしく、前日よりもさらに大盛況で秘宝伝・北斗SEは満席だった。番長も空き台は数台と、九割近くが稼動していて、別積みされたドル箱がそこら中にあって出玉も圧巻だった(だからといって必ずしも店がマイナスではないのだけれど)。この熱気に自分も混じれるよう願った。

この日は番長で勝負した。BIG5回、REG4回、ボーナス後150ゲームの空き台だ。普段ならせめて360ゲームまで回ってなければ触れぬ機種なのだけれど、この台に限っては謎解除(特定役解除)の後、連チャンしているので気になった。また朝イチ2ツブでボーナスが放出されている。RT解除ならばリセット濃厚、また97~128ゲーム以内の放出ならば設定4以上の期待が高まるし、謎解除であればますます純ハズレとやらを期待してしまう。少なくとも660ゲームまではヤメまいと着席した。

するとものの数十ゲームでチャンス目解除らしき幸運に恵まれ、BIGが放出される。そのBIG中にJACハズレ、次のBIGでJACハズレと、全てJACハズレによる1G連に5回当選しドル箱モリモリ状態となる。嬉しい。隣のお兄ちゃんの不審な視線を感じ、心の中で「何も持っていないよ」と連呼し、とりあえず腕をまくって消化した。
有難く嬉しかったのだが、当選した1G連は全て赤7であったこと、その後天国モードへ移行しなかったこと、何より投資が数千円で済んだことを理由にヤメた。もちろん高設定の可能性は拭いきれないけれど、番長の高設定は粘っても仕方がない。設定6を終日打って二千五百円負けた経験を持つ私は、苦手意識があるのだ。特定役解除に当選しなければ、設定1も6もほぼ同じ機種なのである。

というわけで、この日は「まぁコレぐらいで勘弁してやるよ」と気分よくホールを後にした。旦那もナナカフェで(どうやら好みらしい)即連モードの恩恵を受け、二人ともプラス収支と充実した日だった。

●3日目~口からエクトプラズムが流れるのを体感した日~

そして翌日、またまた旦那と連れ立ち打ちに行く。同じイベントが開催されていたし、特に旦那は二日連続でプラス収支だったので、モチベーションが高まっていたらしい。私もこの日勝てれば、三日合わせてプラス収支となる。二人ともヤル気は十分だった。

相変わらず秘宝伝・北斗SEの盛況ぶりには驚く。いや、秘宝伝は当然であるとしても、北斗SEが満席とは滅多にない光景なのではないだろうか。SEは全台設定6であることが本当だとしても、一人ぐらい毛嫌いする方がいてもおかしくない機種だと思うのだが…いやはや、この二機種の眺めは圧巻だった。
バラエティコーナーにも番長にもピンとくるような台もなく、5号機はなぜかほぼ満席、空いていても確率からするに低設定の可能性が高い台ばかりだったので、鬼浜のシマへとたどり着く。半分近くが稼動していたのだが、空き台から、あまりハマらず、スイカ確率もまずまず、連チャン率も半分以上の台を探すも――そこまで判断できるほど回っていない台ばかりが空いていて、困った。

仕方がないので、ノーボーナス250ゲーム回った鬼浜に着席する。言うまでもなく鬼浜は宵越しが狙える機種であるし、この台は鬼メーターが三つ点灯していたのだ。なるべく低投資での初当たり、その後の連チャン、またできることなら高設定であることを願っての台選択だった。

そしてその後、アッサリと――1150ゲームへ。ビックリした。ホンモノの天井に到達したのだろう。黒目のないコウヘイを倒した後、「天下無敵!」と溌剌とした声が響く瞬間、これが、ホンモノか…と一人溜息をついた。右リールに特攻図柄が停止したときは、「だったらなんで先に言わない」と意味不明に台を責めた。
無論、REG単発。スイカ確率も芳しくないため、台を離れた。

またまた旦那はナナカフェで楽しくボーナスを消化していたため、私も意を決してもう一勝負しようと、ホールをうろつく。

そんなとき目についたのが、バラエティコーナーにある黄門ちゃまである。BIG10回、REG9回、総回転数は千五百ゲームほど。確変が連続したのかと思いきや、200ゲーム代(つまり3ツブ)での放出がちょこちょこ目立つ。またデータカウンタでは確認できないが、総回転数が千五百ゲームならば、400ゲームはおろか600ゲームを超えることはなかったはずだと予想した――つまり、設定6の期待度が高いと判断したのだ。

そんなわけで、150ゲームで放置されていたその黄門ちゃまを打ち始めたのだけれど、いとも簡単に800ゲームを超え――REGが放出された。お祈りが効いたのか確変に突入し、再びREGが放出され、それで確変は終了した。
とりあえず250ゲームまでは打ってみようと根気良く回し続ける。諸国を漫遊する黄門ちゃまは、たまに大根を引っ張ったり、雪合戦をしてみたり、頑張ってくれるけれどウンともスンとも言わない。あっさり128ゲームを超え、もうほんと、勘弁して下さいと願いながらレバーを叩いたその時。

フリーズ。

神様って本当にいるのかな、と心が温まった瞬間だった。

BIGののち、確変へ。

その後REGが放出され、強気でBETを押すも…終了した。一瞬「なんじゃこりゃー」と心の中でわめいたものの、まぁ連チャンの可能性がないわけでもない。強気で、自分の選択したモードとRT振り分けを信じて、心を込めて打ち続けた…のだが。

280ゲームをスルーした。当然、フリーズで獲得したメダルも全てノマれ、手ひどく負けてしまったのである。

このとき旦那は鬼浜で楽しそうに連チャンしていて……「絶対コレ6だよ6♪」とほくほく顔で打っていた。口からエクトプラズムが漏れている嫁に向って、「ふーん、負けたんだ」と一言、その後「鬼浜ってこうなるとホント楽しいよなぁ」と満面の笑み。
ウザかった。コイツはいつもこうだと、苛立ちやら悲しみやらが込み上げてくる。とりあえず殴ってやろうかと思ったが――イヤ待てこんなときこそ平常心だ、と自制心が湧いた。一応私もオトナなのだから…と言い聞かせ、コーヒーガールのオネエサンにココアを注文して、ロビーのようなところで新聞を読んでいた。本当だったらこんなとき、マッサージに行ったりちょっと買い物をしたりと、他の時間のつぶし方もあるのだけれど、負けているので出費を抑えたい気持ちが働いた。

一時間後、旦那はまだ鬼浜を打っていた。連チャンは抜けたようだけれど、決して400ゲーム以上ハマることなく、まったりと打っている。あれから出玉が増加しているわけでもないのだからヤメてもよいのだが、旦那なりに設定6だと判断したのだからそういうわけにもいかないだろう。「お前ももうちょっと打ってくれば」と再戦を勧められ、まぁ気分も落ち着いたことだし…と再びホールをうろつき始めた。

かといってもう、鬼浜を打つ気分にもなれなかったし、こんな日に番長で勝てるはずもないと気弱になっていた。せめて高設定らしき5号機が空いていてくれることを願ったのだけれど(高設定だからといって終日粘る方が少ないので)、さすがに埋まっている。秘宝伝は大盛況で空き台はないし、SEなんて絶対に勝てない。どうしようどうしようと、店員が「あんた邪魔だ」と眉を潜めるほど賑わうホールを歩き回ったところ――ある台に食指が動いた。

一平様である。

もとい、「俺の空」であって――BIG15回、REG10回、総回転数3200ゲームほど。3ツブでの当たりが目立ち、データカウンタで確認できた最大ハマリは5ツブつまり400ゲーム代。俺モードにも移行して2~3連しているようだし、なんだかもうよくわからないけれど他の台に比べてボーナス回数が多かったし、ヒマだし、やってみようと思った。160ゲームでヤメられていた。

一平様は基本的に女性に優しいはずだ。一途で、芯の強い、善良な女性には間違いなく一平様は微笑むはずで――例えそれがパチスロで大負けし、みっともないオンナであろうともである。少なくとも私は「勝ちたい」という気持ちに関しては一途であるし、芯の強さと善良さが備わっているかはともかくなのだが、それだけは強く残された気持ちだった。きっときっと一平様は、カジノホテルを賭けた際と同様に私と戦ってくれるに違いない。

やはり一平様は優しかった。普段はヒケないイライラするリプ3連も、チャンス目も、あっさり成立させてくれる。前兆演出を味わいながら、ありがとう一平様、俺タイム頑張るからねと強い気持ちを込めながらレバーを叩く。

しかし、俺タイム中、リプレイが4回しか成立せずあっけなくスルー。

……一平様?

ゴルフって難しいものね…ともはや心はスロットを離れ、一平様と会話しながら打ち続けた。その後、再び俺タイムに突入するもあとリプレイ1回、というところで俺タイム終了。

……一平様?

それでも通常時のリプレイ3連を、実に調子よく成立させることができて――またまた俺タイムに突入するも、スルー。

……一平様……。

……疲れてヤメた。

もうやってらんねーぞ、と意味不明に番長打ったら天井REGを食らった後、旦那が「そろそろ帰ろうか」と、まるで遠足帰りの子供のように充実した表情でやってきた。すっげームカついた。いや、旦那が勝っていなければ我が家の家計はとんでもないことになっていたし、旦那が勝っていたからこそ様々な台で勝負ができたわけだけれど、わかっているのだけれど、すっげームカついた。

そんなわけで、三日間合計で私の収支は…ちょっと言えないけれど言ってみると、マイナス十万円ほどなのだけれど(ぎゃああぁ)、旦那が三日間合計で十五万近くプラスであってくれたため、二人トータルではプラスとなんとか、まぁ、よかったわけだけれど、ひどく精神的に参った。こうして思い出しているだけでも、もう二度とあんな目にあいたくないという――恐怖感が込み上げてくる。そりゃ、負ける日だってあるけれど、一日で三日分の負けをくらうとどうしようもなく気だるくなる。もちろんこんな大負けは初めてではないにせよ、一歩踏み間違えれば大変なコトになるのだと改めて感じると、とりあえず家に籠ろうと思うのだ。

そんな十一月ももう終わりにさしかかっているが、果たして来月は打ちたくなるものかどうか…この日の記憶が風化する頃、またホールへ向うのかもしれないが、このままスロットからフェイドアウトしつつある自分を感じなくもない。ハァ、全く、こりごりだ。

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2006年9月18日 (月)

完全復活。

この数日間に三回打ちに行っているのだけれど、シャレにならないくらい負けた。思い出したくもないので、何を打ったのかとか、どんな立ち回りをしたのかとか、どんなイベントだったのかとか、詳細はとにかく省かせて欲しいのだけれど、とにかくこんな負け方は初めてでホトホト参ってしまった。

一番ショックだったのは、回転数から割り出したBIG・REG確率が設定5・6とほぼ同じ数値だったジャグラーを、設定3に落としたことだ。勘弁して欲しい。一体誰がこんな罠を仕掛けたんだろう。181ゲーム以内でやたら連チャンできた銭形ではREGしかヒケないし、天国モードに上がった番長はREG8連で終わるし、俺タイムでリプレイは全くひかないのにベルが5連続で揃うし、泣きそうになった。いや、泣いた、少しだけ。REG揃えるのが上手になった自分が情けなかった。今ではルパンの笑顔までよく見える。一体何がそんなにおかしいのか、ぶん殴りたくなった。

負けたのはもちろん運に見放されたせい…だけではないけれど、それにしたって展開が余りにも酷すぎた。

というわけで、自宅でスロットのスの字も思い出したくなかったので、すっかり更新が途絶えてしまったわけだけれど。

今日、完全復活。

番長で一撃4700枚、しかも投資は5000円と、しっかりプラス収支で終えることができた。いやはや本当によかった。もう布団の中で泣かなくてもいいんだ。確定画面が出たら、BIG図柄を狙ってもいいんだ。そりゃたまにはREGも揃うけど、BIGが揃うコトだってあるんだ。万歳、よかったよかった…。

残念ながら、このプラスで三回分の負け全額は回収できていないのだけれど、それでも3分の2は取り戻せたわけで…この分なら明日から頑張れば、今月もプラスに持っていけなくもない。

月トータルで絶対に一万円以上負けない、という勝ちに徹しきったわけでもない中途半端な目標だけれど、それでも一応目標を持って打っているので、大きなマイナスは作りたくなかった。そして今月ももう18日、残すところあと十日ほどなので焦っていた。しかも月末25日を過ぎるとパチンコ屋の大回収が始まる(地域や店によって甘い時期は違うだろうけれど、私が通っている地域は25日過ぎはあからさまに寒いイベントが目白押しなのだ)。つまるところ約一週間で十万ちょっと取り戻さなきゃならないのか…と漬物石みたいなプレッシャーがのしかかっていたわけだけれど。

これならなんとかなりそう♪

気持ちも浮上したのでこれからもチャキチャキ更新していこうと思う。読んで下さっている皆様、今後ともよろしくお願いします。

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2006年8月30日 (水)

黄門ちゃまを打った日

Patisurodayokoumonchama なぜか今さら、平和「パチスロだよ黄門ちゃま」を打った。

以前からよく足を運んでいたその店には、パチスロバラエティコーナーがある。ニューパルやプラネット999、サブちゃんや猪木自身、など懐かしの機種が設置された15機種30台ほどのシマなのだけれど、黄門ちゃまもその中に含まれている。

バラエティコーナーを盛り上げるため、設定5&6が毎日合計4台投入されているらしい。その日、番長で調子よく二千枚ほどプラスだった私は「もう六時だし…様子だけ見て帰ろう」と思っていた。ホールに行ったらこれはいつものことで、入店時と帰宅時は必ずほぼ全台をチェックする。細かくデータを取るわけではないけれど、どこに高設定らしき台があって、稼働率は何割程度か、どのくらい店が黒字か赤字かを予想(本当に、あくまで予想なのだが)するためだ。

そんなわけでフラフラとバラエティコーナーに行ってみると、黄門ちゃまが目についた。データから察するに昨日よりは設定を上げている可能性が高く感じられる。可能な限り履歴をチェックすると、600ゲーム以上のハマリが見受けられない。周囲の状況を見ると、異様に吹いている台はほんの2台、本当に毎日設定5&6が合計4台投入されているのなら…まだ可能性はある。

ひょっとしたら、ひょっとするかも…と着席してみた。360ゲームで空き台となっていたので、600ゲームまで回してみようと思ったのだ。天井ゲーム数を考慮すると、600ゲームで捨てるくらいなら当たるまで打った方が得策かもしれないが、番長でのプラスを確保しておきたかった。もちろんこれがその日の初打ちなら、天井まで突っ張る。

するとそんな心配をよそに、千円でアッサリ当たった。REGで気落ちしたけれど、BR灯がほぼ1:1なので仕方がない。その後の連チャンを期待して、250ゲーム前後まで頑張ろうと奮い立つ。

そしてその後…222ゲーム REG

256ゲーム REG

確変突入 42ゲームREG→確変終了

……と続き、別に負けたわけではないけれど、少し泣きそうになった。まぁ追加投資も含めて4000円しか使っていないし、このまま250ゲームを抜けてもいいかと気を取り直す。

けれども不思議なもので、開き直った人間には突然幸運が舞い降りてくるものだ。その後50ゲーム以内のBIGが5連、REGが4連と一気にコインが増え始める。確変にも突入したけれど、単発ばかりだったのでますます設定6の期待が強まった。

その後も順調に出玉を伸ばし、最後は280ゲームまで回して終了。夜八時をゆうに回っていて急いでいたし、その時間から最悪600ゲームまで追いかける気持ちになれなかった。4000枚近く獲得できたし、十分かと思ったのだ。

128~256ゲーム内での放出も多かったし、確変がほぼ単発で終了すること、また確認できた最大ハマリが600ゲームを超えていなかったことを考えると、設定6の可能性が高い。嬉しかった。高設定だろうという安心感と、十分な出玉を獲得しながら打てるのは楽しい。

吉宗撤去以来、番長の高設定を狙いつつ特定役解除&天国モード移行に期待しながら打つ、という立ち回りを繰り返していた。370ゲームから打ち始め666ゲームまでしか打たないので、基本的に一万円しか使わない。番長では天井狙いも大して意味がないと思うし、吉宗と違って数万円投資するリスクとリターン率が大幅に違う。たとえ高設定、設定6であろうと、天国モードに移行せねば投資分すら取り返せない。もちろん設定6は純ハズレ解除率が恵まれているので勝率は高いけれども、だからといって安心して打ってはいられない。

いつから設定6は安心できない設定になってしまったのだろう。もちろん他設定に比べ、何もかもに恵まれているのだけれど、何か特定の条件をクリアしないと爆発力に欠けるし、そのくせ投資金額は今までと変わらない。……仕方がないのだけれど。

黄門ちゃまだって、それより以前と比べれば、設定6の破壊力は劣る。けれども、やはり安心感があるのだ。演出はひどくつまらなかったし、あの無機質な笑顔のキャラクターは不気味な感もあるが、まぁそれでも、「設定6だしね」という安心感はしっかりとある。そういった機種を短時間ではあるけれど、久々に満喫できてとても嬉しかった。

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2006年7月14日 (金)

いえ、どうでもいい話なんですが

昨日の夕方、寿命間近な吉宗になんとしても触りたいとホールへ出かけた。しかし、満席。全機種に最高設定複数投入といったそれなりに集客効果の高いイベントを開催していたし、なんせこの時分だから無理もない。今や吉宗は導入されたての、新台さながらの稼動を保っている。夕方からノコノコ行って、難なく着席できるわけもないのだ。

仕方がないので他のシマをうろつく。美味しいゲーム数の銭形はないかな、とか初当たりのいい北斗や俺の空はないかな、とか。バケ確率に恵まれたジャグラーはないかな、とか。とにかくシマというシマを歩いて自分好みの台を探していたわけだけれど、さすが全機種に6の日、空き台すら殆どない。

あぁ、もう今日は打たないで帰るのが懸命かなぁ…と5号機のシマを歩いていたその時。

「あの、ちょっといいですか?」

後ろから声を掛けられ、何事かと振り返ると、若い男性が立っていた。見るとドル箱を二箱抱えており、少し困ったような表情をしていた。

「あぁ、流すところならアッチに行けば店員さんが…」と後方を指差すと、男性は首を振るのだ。

「いえ、違うんです。僕、もう時間無いから換金できないんです。マジでもう仕事に行かなきゃならなくて、とにかく……あげます、コレ!!」

「えっ………!?」

ちょっと待ってレシートにしてゴールドに交換しておけば翌日も換金できますしコレお金ですし二千枚あるようだし等価だから四万円だし四万円って大金だし四万円あれば美味しい高級モルトウィスキーが一杯飲めますよ。

と色々説明しようと思って口を開いた瞬間に、彼は私の足元にドル箱を置き、足早に去っていった。他の客にぶつかったり、ちょっと転びそうになったりと、それはそれは急いで帰っていったのだが。

足元に二千枚……。

その様子を見ていたオジサンが「いいよ、貰っちゃいなよ!!」と囃し立て、店員さんも「別に悪いことではありませんよ、大丈夫ですよ」とニッコリ。

えぇ、それでも、ねぇ。四万円って大金だし、そもそも私は今日まだ何も打っていないけど彼はおそらく一生懸命投資して、ようやく二千枚出たところなんでしょうし、店員さん、これ保管してあげてくださいよ。一週間くらい保管して、彼が現れなければ処分してしまえばいいでしょうし。ね、そうしてあげてください。

……なんてこの私が言うはずもなく、「じゃあ貰っちゃいます、エヘヘ」とドル箱を抱きしめ、「じゃあ流してもらっていいですか?」と即交換。

何もせずして四万勝てた、ラッキーな一日でした。若いお兄さん、どうもありがとう。貴方のお陰で、欲しかった高級クリームが買えました。これからも熱心に肌の手入れをして、数年後には美しいマダムとなるべく精進します。二千枚を蹴って仕事に急ぐ貴方の真面目さが、いつか報われますように…。

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